| 2006年09月26日(火) |
押入れのちよ 荻原浩 |
荻原浩 2006 新潮社
荻原浩の短編集。表題作のほか、8篇。
お母さまのロシアのスープ: 片田舎にひっそりと暮らしている母と姉妹の3人。姉妹には恐るべき秘密が・・・。
コール: 大学時代の親友が死んだ。もし死後も意識があったらサインを送ると言い残して・・・。
押入れのちよ: 安さにつられて引っ越したおんぼろアパートの部屋には、押入れの中に住むちよという名の幽霊がいて・・・。
老猫: 偏屈なおじの死後、おじの残した家に引っ越してきた一家。そこには一匹の老猫がいて・・・。
殺意のレシピ: お互いに相手を憎み合っている夫婦が、お互いをわからないように殺そうと企て・・・。
介護の鬼: 舅の介護をしつつ虐待を加えていた嫁。舅の何かを目覚めさせてしまい・・・。
予期せぬ訪問者: 誤って殺人を犯した男が、死体を隠そうとしているところに訪問販売の人が来て・・・。
木下闇: 子供の頃、神隠しにあった妹の名残を求めて、田舎にやって来た姉が知った真実とは・・・。
しんちゃんの自転車: 死んでしまったはずのしんちゃんが一夜限りの訪問をして・・・。
感想: ちょっとホラーな作品がほとんど。幽霊の話とか、人間の狂気を扱ったものなど。好き嫌いはわかれるところかも。
一番面白かったのは、やはり表題作の『押入れのちよ』。これは続編も作れそうな作品で、もし出るなら読んでみたい。
一番受け付けなかったのは、『介護の鬼』。ちょっとこの嫁のやっていることが信じられない感じ。
あと『老猫』も個人的にあまり好きでない作品だった。
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