感想メモ

2005年02月24日(木) チェーンレター  折原一


折原一 角川ホラー文庫 2004

STORY:
不幸の手紙ならぬ棒の手紙が送られてくる。同じ文面を2日以内に出さないと棒が訪れるというのだ。ばかばかしいと相手にしなかった者たちが次々と棒で撲殺され・・・。

感想:
 途中まではすごく面白かった。この「棒の手紙」というのは、「不幸」を横書きにするうちに崩れていってそのうちに「棒」となったというのである。本当に棒が襲ってくるような恐ろしさがあって、引き込まれるように読んだ。

 しかし、中盤から後半にかけて、事件が解決したかに見えつつも、さらにその手紙の連鎖が続いていくのには、戸惑いもした。一体どういう理由なのかと読み進めるが、それが納得がいくものとは程遠かったし、まどろっこしすぎていまいち理解できなかった。

 この話は前半まででおしまいにしたほうがわかりやすかったのではないかとちょっと思ってしまった。せっかく面白いのに後半で興ざめというのはもったいない。ホラーだからこういう展開になるのは仕方ないのかな。


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