感想メモ

2005年01月31日(月) アブダラと空飛ぶ絨毯  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ


ハウルの動く城2 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
西村醇子訳 徳間書店 1990(1997)

STORY:
絨毯商人アブダラはある日空飛ぶ絨毯を手に入れる。気づくと自分が思い描いていたような王女の元にいた。二人は駆け落ちをしようと思うが、その直前、王女が魔神(ジン)にさらわれてしまい…。

感想:
 『魔法使いハウルと火の悪魔』の続編ということで借りてみた。しかし、この話は続編というよりは姉妹編と言うべきだろうか。ハウルやソフィーが出てこないわけではないが、ほとんど出てこないと言ってもよい。主人公はあくまでもアブダラで、ほぼ3分の2くらいはそんな感じで終わるので、最初からハウルたちが出てくると思っているとかなり拍子抜けすること間違いなし。

 話はちょっとアラビアンナイト風のような感じで、前巻のイギリスなどの王宮のようなイメージとは全く違う。だから、この本はこの本であまり続編と思って読まない方がいいのかもしれない。

 物語は前巻と同様最後に一気にまとまり、なるほど、そうだったのか…と驚かされる。でも、やはり前巻と同様にすごく複雑なので、きちんと読まないと意味が理解しにくいように思う。また少々強引な感じもしてしまう。

 面白くないとは言わないが、前巻だけでやめておいてもよかったかもと思った。


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