夫とともに映画館に見に行く。新婚旅行先で英語で見てきたので正確に言うと2回目なのであるが、字幕がついていなかったので初めてに近いものもあった。
とはいえ、大体のあらすじはわかっていた。字幕がついていると聞き取れなくなるけど、字幕がないと結構聞き取ろうとがんばったり映像を見てわかろうとするのか、どうして大体の意味がわかったのだろうと不思議な気持ちになる。でも、やっぱり細かいところは全然わかっていなかったということがわかったというのが正直なところだった。
ということで、内容は知っていたわけだけれど、細かいところがわかっていなかった分、それがわかって新鮮な感動があった。だから、ちょっと普通に見た人とは違ってしまっているかもしれない。
トム・ハンクスの話すクラコウジアの言葉は、日本で言えばタモリがいんちき外国語の物まねをするのにちょっと似ていると思うのだけれど、ちょっとロシアとかのあたりの言葉にすごく似ていて、やっぱりうまいなーと思ってしまう。
それから、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの行動についても、英語で見たときにはいまいちわかっていなかったのだが、こういうことだったのかというのがよくわかった。最後のシーンの彼女の目がすごくキュートでかわいいなーと思ってしまった。
「人生は待つこと」というのがキャッチコピーだったが、この映画は待つ人ばかりが登場する。主人公のビクターも空港で待ち続けるけれど、不倫の恋人を待ち続けるアメリア、空港のボスの座を待ち続けるフランク、トーレスに振り向いてもらうのを待っているエンリケ…。
自分に当てはめると待つことが嫌いなのでこういうことはできなそうにないなーと思った。自分がビクターなら多分途中で逃げ出すか、提案をすぐに受け入れていただろう。ビクターの誠実な人柄が他の人々を動かしていき、空港中の人たちを魅了していくところがとても楽しい。
コメディタッチの映画で、それでいながらちょっと感動もあるという感じの映画になっている。ただし、ちょっとあっけないようなところもあるので、物足りない人には物足りないかも。
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