感想メモ

2004年11月18日(木) ブラフマンの埋葬  小川洋子


小川洋子 講談社 2004

STORY:
芸術家たちのための家の世話人をしている主人公はある日奇妙な動物を助けて飼うことにする。彼はその動物をブラフマンと名づけ、育て始めるが・・・。

感想:
 この間の『博士の愛した数式』がとてもよかったので、同じく小川洋子の本が読んでみたくなり図書館に予約をした。かなりこの本も人気があるみたいでなかなか手元に来なかった。

 最初にブラフマンを拾い、育て始めた段階でこの本のタイトルから言っても多分この動物が死ぬのだろうというのがわかり、なんとなく最後まで読むのがためらわれるような気持ちになった。結局最後までブラフマンが何の動物であったのかはわからないのだが、主人公とブラフマンの友情がすごくよく描かれていて、やはり何がどうとは言えないのだがすばらしい本だなーというような、何とも言えない後味を残してくれる作品だった。


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