2004年05月09日(日) |
月の砂漠をさばさばと 北村薫 |
北村薫 おーなり由子 絵 新潮社文庫 2002
STORY: 小学校3年生のさきちゃんとお母さんのほのぼのとしたやり取り。おーなり由子の絵が随所にちりばめられ、絵本のような雰囲気を醸し出す。
感想: おーなり由子の絵がとてもかわいい感じで、文庫なので持ち運びも便利。文章は多くないのですぐに読めてしまう。
お母さんと娘との日常の一コマを暖かい視点から描いた作品。小学生の頃の懐かしい日常を思い出すような気がした。
解説を読んで、さきちゃんの家が母子家庭であるということがわかった。私はあらいぐまの話を読んでもそこまでピンと来なかったのである。ただどうしてお父さんが出てこないのかなーとは思ってはいたのだが…。どういう事情なのかとかは一切触れられていないし、別に母子家庭だからどうとかというものもない。気づかなくても楽しめる作品だと思う。というか、気づかなくてもいいのかもしれない。
|