2004年03月23日(火) |
キッドナップ・ツアー 角田光代 |
角田光代 理論社 1998
STORY: 家を出て行ったお父さんに夏休みの初日に誘拐されることになった小学5年の少女ハル。お父さんとともにあちこちを転々とすることになるが・・・。
感想: 面白そうかなーと思って借りた本だった。つまらないわけではなかったとは思うが、最後の終わり方もなんだかなーというような感じではあった。たとえばこの誘拐によって何かが変わるとかもそんなになくて、お父さんとお母さんの取引の内容もわからないし、この家の今後もよくわからない感じであった。
すごく気になったのは、女の子の台詞。地の文は普通の言葉なのだけれど、お父さんに向かっての口の聞き方がすごくて・・・。男の子だっけ?と思ってしまったり。男の子だったとしても、こんな口の聞き方ってどうなんだろう。最近の子供はみんなこんななのかな。私も自分自身がすごくきれいな言葉を使っているとは思わないけど、でも、やっぱり女なら女のしゃべり方があると思うし、親に向かってこういう口の聞き方はあまりしないと思うし、自分が親だとしたらこんな言葉遣いをされたらすごく嫌だろうなーと思ってしまう。最近の本は世代を映してなのか、そういう言葉遣いの本も多いけれど、これは一応子供向けの本みたいだし、なんだかなーとも思ってしまうのだった・・・。
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