講談社文庫 1996
STORY: 絵画の修復家の成美は日本でも権威のある画家高岡が死んだため、その絵画の修復を頼まれる。高岡の家に出入りすることになり、元恋人の阿佐村が高岡の代作をしていたことを突き止め、その死に疑問を抱くようになるが・・・。
感想: 絵画の修復とか絵の世界のこととかについて書かれてあって興味深いものはあった。が、かなりディープな世界というか、あまりにも愛憎がどろどろとしていて、途中で気持ち悪い部分もあった。ストーリー的には悪くはないけれど、何だか謎が謎を呼ぶというよりかは、わけがわからなくなっていくという感じで、そういう点ではあまり乗れないような気もした。絵の世界に興味があれば多分もっと楽しめたのかもしれない。
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