楓蔦黄屋
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2023年03月03日(金) キッチン

台所がだいぶ居心地よくなってきたぞ。よしよし。

食器は使わないものや使いづらいものを
少しだけ処分したらかなり洗い物が気楽になった。

10年くらい前に、スーパーで
ご自由にお持ちくださいと置いてあった
春のパンまつり皿2枚(当てたわけですらない)はまだ現役大活躍だし、
よく使う取り皿は、ガストで2000円注文するたびに
お皿がもらえるキャンペーン中に4枚連続でもらってたもの。

シンプルで物のいい食器を少しずつ集めることがいわゆる
丁寧な暮らし、だと思っていたが、
自分の場合どうもそうでもないらしいと気づいた。
使わないものがなければそれでよいみたいだ。
使わないものがない=だいたい何があるか把握できている、という状態が最適らしい。

大事なのは、何をよく買うかを常に見極めてその居場所を作ること。

これが簡単なようで難しい。
一緒に住んでいる人がいるともっと難しい。
やっと、やっとわかってきた。共に暮らし始めて20年。

あとはシンクに新しい棚を設置することと、シンク戸棚を整理するだけになってきた。
パッと見た目には充分きれいだ。以前とは比べ物にならない。

居心地よく作り上げた部屋は、なんだかじーっと見てしまうんだが、
何でだろうと考えているうちに、それが「静寂」であるからだということに気づく。

台所にあるものたちすべてが自分の場所にいると、不思議なことにとても静かなのだ。
散らかっていても無音は無音なんだが、それは「静寂」ではない。
把握しきれない情報が積み重なって、常にざわざわしている。
あるべきところにおさまっているというのは、静かだ。
そして作業のすべてが滑らかに回る。

居心地がよくなっていくのが楽しくて、
「炊事をがんばっている」という気が全然しない。

少し前まで、台所に立つのがイヤでイヤで仕方なかった。
台所に立つ楽しさを知れて本当に嬉しい。







楓蔦きなり

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