楓蔦黄屋
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カラオケ配信してよかったと思ったことのひとつがね。 新しい歌を覚えたいって書いたのですが。
あれからふたつほど新しい歌を覚えたんですよ。 まだちょっと怪しいとこはあるけど、まあ歌えるかなぐらいのレベルで。
ここ10年ぐらい、若者向けの人気の歌は聴かなかったんですよ。 いわゆるヒットチャートというか、今もそう呼ぶのかな、それ。 YouTubeで何十万回再生とかされてるやつ。
べつに毛嫌いしていたわけでもなく、そもそも若者の頃から若者向けの歌はあんまり 聴いてこなかったわけです。 好きなアーティストの歌ばっかり何年も何十年も聴いて、新規開拓というのをほとんどしない。
アニメや映画の主題歌で気にいったものを聴くぐらいだったんですが、 育児で忙しくなってからはアニメも追いかけてないし、映画もほとんど観なくなって、 それも少なくなったんですね。 聴くのはほんと、朝ドラぐらいになったかな。
そんな状態の中、ひっさしぶりに覚えようと思って何回も何回も聴いてると あのー、すごいねってなるね。 やっぱりヒットする曲はいつの時代もすごい。
自分の若いときに聴いてた音楽と、なんかこう、方法論的なものがけっこう変わってるんだなってのがおぼろげながらもわかります。 素人目線ですけど、進化してるなーと思う。
若いときは聴くだけですごさをキャッチできるんですよね。 アンテナが敏感だっていうのもあると思うんですが、経験値が邪魔をしてない。 比較するための蓄積がないからすごいものにとびつくときのフットワークが軽い。
ちょっと年とると、新しいものを経験値で補っちゃうんですよね。 少し聴いただけで、自分の今持ってるものになんとなくカテゴライズしちゃう。 それは生きる術であり、生きてきた余裕であり、それが年を重ねるということなんでしょうけども、 でもまあ、世に流行ってる音楽ぐらいはね。いくつになってもできるだけ楽しんでみたいじゃないですか。
そのためにはもう聴くだけでは到底無理で、こちらから何らかのアプローチをしなければキャッチできないんですけど。 それが今回私にとっては「カラオケで歌ってみる」だったわけです。
どんなに小さなことでもやってみれば何かにつながっていくっていうのはもう経験で知っているので、 どんなに小さなことでも躊躇せずやります。ドキドキするけど。
楓蔦きなり
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