楓蔦黄屋
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2012年10月25日(木) |
僕らのクラスのリーダーは |
おひさしブリーフ。 あなたと離れて百万光年、アルキメデス=グリコです。
お元気でしたか?このごろめっきり過ごしやすくなりましたね。 秋はいいですね。願わくば一年中秋がいいです。 「夏と冬は要らない!」というのが私の父の口癖ですが、 ああ、この人の血は確かに我が身に流れているんだなあとしみじみ思わされる言葉です。
というわけで行ってきました一人ディズニー!
つってももう半年ぐらい前の話ですけどね。
年間パスポートを持っているようなディズニー大好きっ子を除けば たいていの人間にとっては 「一人○○」ヒエラルキーのかなり上位にある一人ディズニー。 できれば避けたい一人ディズニー。 何が楽しいのかわからない一人ディズニー。
わたくしはもちろん、年パスなど所持しておりません。 「ディズニー?うん、楽しいよね。たまに行くよ。シーはまだ1回しか行ったことないんだ」ぐらいのもんです。 ではなぜ、一人ディズニーなどしようと思ったのか。
理由:自己を取り戻すため。
自己を取り戻すために一人ディズニーってそれ かえって自分を見失ってないか?って感じですが、 だってそれが理由なんだからしょうがないじゃん。 深くは詮索してくれるな。
来ちゃったものはしょうがない
まずは到着記念にパシャリ
めったにしない自分撮り、今日はいっぱいしちゃうぞー! ってなテンションにて5月下旬、ディズニーランドに来ました。
ちなみに今回の一人ディズニーは、 エクストリームスポーツとしての「一人ディズニー」ではありません。 そうだとしても即失格です。 なぜなら実況レポートを、数名にメールで送っているからです。 そうでもしなきゃ並び時間つぶれねえよ。
オブジェの前でもパシャリ
おりしもイースターイベント真っ最中
この写真撮った直後、 アラブ人みたいな格好した外国の女の人とぶつかって 英語で超謝られました。 動転して「オーケーオーケー」としか返せませんでした。
さて、まずはじめに 新しくできたモンスターズ・インクのアトラクションの ファストパスチケットをとりあえずゲット。
午前中にとったのに有効時間は16:00。さすが新しめのアトラクション。 どうでもいいですが、ファストパスって聞くと必ず 数年前の愛・地球博でDucaさんと村上さんに 「ファストパス?なにそれ?」って聞かれたことを思い出します。 関東圏の常識が日本の常識じゃねえんだバカ野郎!と、 見えない誰かに殴られたような想いとともに強烈に記憶に焼き付けられたのです。
で、結果から言うとこのファストパス、使いませんでした。 モンスターズ・インクが16:00の時点で運行停止しやがったのです。ファック。
あとこのときイースターイベントとして 「イースターエッグを探して景品をもらおう!」というのが開催されていまして、 最初はやる気まんまんだったんですが、 なぜかタイミングを逃してこれも結局やりませんでした。
そんなことになるとはまだ知るよしもなく
ガリバーのツリーハウス的なところへおもむく
写真じゃわかんないけどけっこうな高さがありました
小さなお子さんを連れたお父さんお母さんに不審がられました
最初は、このガリバーのツリーハウス的なところに入りました。 でっかい木に、写真みたいなガリバーさんちが作ってあって、 そこに上ってガリバーさんちを外から眺めるという コアな層に人気がありそうなアトラクションでした。 こんなとこに入るのは生まれて初めてです。 たぶん一人ディズニーをしなければ一生入らなかったでしょう。 ちなみにこれは人がいなかったので、そんなに一人を感じることもありませんでした。
つぎはフィルハーマジック
大好きな大好きなフィルハーマジック
続いてフィルハーマジックオーケストラへ。 去年の夏に初めて入って以来、虜になりました。お気に入りです。 3Dで映像が見られて音楽が聴けておもしろい、的なあのアトラクションです。 エントランスホールに入ってしばらく大勢で待たされるので、 周りの視線を十分に感じることができました。 ああそうだよ、俺、一人だよ。
マイマストディズニーフード
それはこのアイス
このミッキー型のオレンジアイスが好きで仕方ありません。 なので新しいワッフルとかホットケーキとか、そういうスイーツをいつも食べ逃します。 でもそういう生き方に満足しています。
そしてお昼
パレードはゆく
お待ちかねのパレードの時間。場所取りをして観覧しました。 一人だけど。
大好きなトイストーリー
一人の俺にも平等に手は振られる
個人的に好きなメリーポピンズ
きゃーいい
前述したとおりイースターイベント期間中ということもあって、 お昼のパレードもイースター仕様。 観客参加型なので、観ている人は文字通り踊らされます。 「うさ・たま・ポン!」と言いながら、「うさ」「たま」「ポン」いずれかのポーズをとって パレードのお兄さんお姉さんたちのポーズとカブらせてみよう!というもの。 もちろんちゃんとセリフを言いながらポーズをとりました。 一人だけど。
パレード中、俺にいちばん勇気をくれたお兄さん
君のおかげで午後もがんばれるよ
上記のお兄さんのダンスはキレッキレで、 表情からも何となくわかると思いますが、他のダンサーとはどこか一線を画していました。 私はこういう類のディズニーキャストが死ぬほど好きなのです。 ありがとう。君に会うために、きっと俺は今日ここへ来たんだ。
そしてランチタイム
奮発しちゃったぞー!
パレードを観たあとは、お腹もすいてきたのでランチタイム。 一人を思いきり満喫するため、「ブルーバイユーレストラン」をチョイス。 カリブの海賊に乗ったときに、序盤で見えるあのレストランですね。 席もバッチリ水際に案内してもらったので、ゴンドラからは一人の俺がクッキリ見えたはず。
今日ばかりはケチってもしかたないので、上記のステーキをチョイス。 デザートは要らなかったのでステーキのみ注文しようとしたら、 なぜかランチコースのほうがステーキ単品よりも安いというパラドクスが発生。 魔法の国の法則が小さく発動していた模様。
写真を見てわかる通り、向かいの席には誰もいません。 レストランのキャストさんたちは皆、優しかったです。
デザートはケーキでした
「わー!可愛いー!」って一人で言う
お次はアレ
カップルが距離を縮めるのに最適なアレ
お腹もくちくなったので、ぶらぶらと待ち時間の短そうなアトラクションを探して歩き、 そしてホーンテッドマンションへ。 40分待ちと表示されていましたが、実際には20分程度でしたかね、待ったの。 初めて二人でディズニー来たんだ感満載の若いカップルや 時期的に何旅行だかいまいち計りかねる学生の群れに取り囲まれていました。 「え、この人、もしかして一人なの?」という視線にもそろそろ慣れてきた頃です。
で、中に入って、ホールで大勢待たされる。 で、俺、気づく。 やべえ。そういやここって怖いアトラクションじゃん。
しかも俺、一人じゃん。 いなくなっても誰にも気づかれないじゃん。 しかもこれ、「あなたが1000人目のゴーストになるかも」っていうアトラクションじゃん。 今の俺、うってつけじゃん。
誰かと一緒に来てるときですら、 毎回「もしかしてマジで俺いなくなるかも」って一瞬考えてヒヤリとしてるのに、 スッカリ忘れてまんまと一人で入っちゃったよ。どんだけ喉元過ぎれば熱さを忘れてんだよ。 つーか怖いよ!暗いよ!暗すぎて他の客全然見えねえよ!怖いよ! 孤独感ハンパないよ!暗いよ!怖いよ!ギャー!!
というわけで、ある意味ものすごく満喫できました。 怖さを吹き飛ばそう、ということで次は絶叫系のアトラクション、 スプラッシュマウンテンへ。
ね、隣に誰も座ってないでしょ
本当に一人で行ったんだよ
並んでいる時は「もし最前列に座れたら写真を買おう」と思っていたのですが、 実際に座れたのは最後列でした。 しかし、乗り終わってモニターを確認した瞬間 あまりにオモシロ感あふるる自分の顔を見て、即購入を決意。 これだけはモザイク処理しないで公開しようかと、しばし本気で悩みました。
ちなみにこれを見た旦那はひとこと「痛々しい」と言いました。
お次はこれ
いつ行ってもそれなりに並んでる
次はスタージェット。 スペースマウンテン近くにある、飛行機型したゴンドラがぐるぐる回るアレですね。 前に並んでいる親子連れが、こちらを見ないように見ないようにしていたことが印象的でした。
「キャホー!」「わー!高い高いー!」「ウヒャー!あはははは!」と声を出して満喫しました。 一人なのに。 私はつねに、自分自身のためにリアクションをとっているんだということを実感しました。
そしてトゥーンタウンへ
絶叫系アトラクション3連チャン
次はガジェットのゴーコースターへ。 いかにも子供向けな外観に安心しきって乗ると、意外と痛い目にあうアレです。
ゴーコースターの行列途中に点々と打たれている杭
いつ見ても陰茎
トゥーンタウン内も相当ぶらぶらしたけど
自分撮りだから何がなんだか
そして顔の消えたバズ
加工ではなく100%照明のせいです
トゥーンタウンを満喫したあとは、 初体験となるバズライトイヤーのアトラクションへ。 3人乗りのゴンドラに1人で乗って、レーザー銃で敵を撃ってきました。 1万点という非常に平均的な得点を叩き出したのち、 「ああっ!レーザー銃2コついてんなら二丁拳銃すりゃあよかった! 何バカ正直に1コだけ使ってんだよ!俺のバカ!」と 両膝をついて頭を抱えました。
で、またフィルハー
大好きな大好きなフィルハー
ここで再度、フィルハーマジックへ。ちょうど空いていたので勢いで入りました。 2回目に入ってみてわかったのは、1回目のときに自分が緊張していたこと。 「やっぱ一人ディズニーって緊張するもんなんだな…そりゃそうか…」としみじみ思いながら 完全リラックスしてオーケストラを楽しみました。
そして時は来たる
さあ、パーティの時間だ
いい加減日も暮れ、そろそろメインイベントとも言うべきアレの時間が近づいてきました。 休憩も含め、1時間前にベンチに腰掛けてひたすら待つ。 やがて人もひしめきあい、否が応でもワクワクとドキドキが高まる。 一人だけど。
ハイキター!!
キタヨコレ−!!( ゜∀ ゜)
さすがエレクトリカルパレード。問答無用で笑顔になれるきらめき。 この時ばかりは、自分が一人だということを忘れて見入ってしまった。
大好きなチェシャ猫とアリス
これ、TDLができたときからあるよな、すごいな
比較的新しめのジーニー
色がくるくる変わって楽しい
ここでもメリーポピンズ
やはり画的に強いのか
パレードじゃなくても個人的に好きなもの
それはクラゲ
トリはやっぱり君だよね、ユニシス
この電飾のパレード終わった感はすごい
はー…すてきすぎる…としばし呆然。 そろそろ閉園の時間が近づいてくる。
完全に夜の闇
一人ディズニーもクライマックスへ
一人ディズニーをやろうと思ったとき、「何を以てゴールとするか?」でしばし悩みましたが 「やはりここは花火だろう」とわりとすぐに決まりました。 なぜなら我が家はディズニーランドに比較的近い場所にあるので、 毎日のように花火の音が聞こえるからです。 いつもは音だけのそれを、あらためて目にすれば感動もひとしおに違いない。 バーン!と上がる花火を見て、「ゴール!」と両手を挙げる。 まさに一人ディズニーの幕引きにふさわしいシーンではないですか!
というわけで早めに花火の場所取りをしていたら、 「本日の花火は中止とさせていただきます」のアナウンス。
えー…。
あんなに毎日毎日8:30きっかりにドッカンドッカン音聞かされてんのに こんな肝心な場面でキャンセルされるとは。 どうしよう。最後の最後でハシゴはずされちゃった気分。
途方に暮れて見上げる瞳に、映る青いシンデレラ城。 仕方ない。よし、あれを撮影してゴールとしよう。
カメラを高感度モードにしないと暗くて全然写らないんだけど
高感度モードにするとブレてブレて仕方ないのよ
行き交う人々の視線を何となく感じながら、 なかなかうまく撮れない携帯カメラと悪戦苦闘したのち、 無事このようにゴール写真を撮影。 一人ディズニー、これにて完遂です!
後ろからってのもなかなかいいもんだ
またな、君たち
当初の目的「自己を取り戻す」が達せられたかと言えば、 そりゃもう取り戻しすぎなぐらい取り戻せました。 やはり時々は自分を見つめ直すことが、長い人生で必要ですね。
まあでも今後しばらくは、ディズニーは親しい誰かと一緒がいいです。
楓蔦きなり
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