「おじいちゃんには?」 登校前に食卓に向かっていた次男に思いがけない義母の言葉。 次男って長男と違って積極的に朝食を取る人じゃないから食卓につかせるのもやっとなのに もうその一言で終わったって言うか。 義母の登場で食卓は一瞬にして暗雲。 第一声を発した後も「分けて食べようとは思わないのかしら」「親のしつけが悪いから」 ブツブツ文句を言いながら義母は自室に戻っていったけど全くぅって感じ。 で、次男が食べてたのは昨日私が職場から持ち帰ったホンのちょっとのさくらんぼ。 もちろんこの時期のさくらんぼは温室栽培だしまだまだ旬とは言えないから1粒いくらって高嶺の花。 さくらんぼは職場でも今季初お目見えだし当然私にとっても初物。 みんなで少しずつ摘んだ後に「残しても痛んじゃうから勿体無いよ」 その一言で私がお持ち帰りさせていただいたんだけど貴重な品だからわずかな量。 昨日私が持ち帰った時点で子供達はそれを確認してたんだけど「明日の朝食べよう」 楽しみにしてた次男はご飯でもおかずでもなく真っ先にさくらんぼ。 とは言え「これはデザートだから他の物を食べてからの方がいいんじゃない?」 私の一言でおかずを摘んでからやっとさくらんぼを口にすることになったんだけど 次男がせっかく喜んで食べてたら義母から横やりが入っちゃった。 信徒壇(仏教で言う仏壇)の義父に供えろってことはつまりは義母にも初物だったらしいんだけど 「『一口どうぞ』とかって勧めるものよ」 義父に供えろって言いながら結局自分が食べたかったって見え見え。 子供の食べてる物を欲しがるなんてどうかと思うけど 気分を害しちゃった次男は「昨日食べちゃえばよかったなー」 確かに夜のうちに処分しちゃえばこのさくらんぼは義母の目に触れることはなかったんだもん。 1日置いたことでこんな馬鹿げた摩擦が起こるなんて全くの想定外だけど。 で、義母が立ち去った後で次男はさくらんぼを数粒口に。 だけど次男と違って長男ってさくらんぼにそんなに興味を示さないんだよねぇ。 子供達のお弁当に彩りに入れた2粒さえ長男はお残ししちゃってたし。 それにしても義母のカレンダーには今日から横浜って記入されてたはずなのに私が帰宅すると義母の気配。 今夜から不在って信じて疑わなかった私にはこういう予定変更は嬉しくないよぉ。 カレンダーだけが頼りなんだから嘘の予告はなしにしてねっ。
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