「あるプロデューサーからアニメ化してはと原作を薦められ、 いい本だと思った。 でも僕はこのところ、オジサンとオバサンが出る映画ばかりを 半ば意地になって作ってきたので、若い人の話はできない、と一度は断った」
「別れて暮らしてきた娘と二十何年ぶりかで再会し、 身近な存在として若い人と向き合うことになったから」 「その娘も結婚し、ガブ(愛犬)が死に、自分の人生がひと巡りした気分。 この作品で、僕も生き直したい」
「人生の可能性を留保したくて何も踏み出さなければ、傷つくことはない。 でも自分の経験から言えば、不幸になるのも人生の醍醐味。 その覚悟と意志があれば、人生は情熱の対象になる」
「恋愛は、反社会的で身を滅ぼすもの。肉体がきしむような愛を描きたい。 だから、僕らしからぬ濡れ場も入れました」
「ポニョも、宮さんの転機という気がする。縁があるんだと思う。 僕の今度の作品には空中戦がありますが、 はっきり言って(飛行機好きの)宮さんよりうまい自信がある」
★新作「スカイ・クロラ」について/押井守★
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