菊地「コルトレーンはその発達史に忠実で、 最後はフリーになったわけですけど、 ファンクへ行く道もあったんじゃないかと思うんです。 実質上エルヴィン・ジョーンズとやってた時期は全然踊れますし。 一方でフリージャズが出来上がるのは、 発狂したビバップっていう見方もありますよね。 モードを経由しないオーネット・コールマンみたいな。 ビバップを聴いて、それがあまりに複雑で再現できないんで、 奇矯な形で再現された結果、壊れたビバップとして フリージャズができたって経緯もあると思います」
★花火を上げろ!菊地成孔のできるまで/山下洋輔×菊地成孔★
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