ユーリー (東京で10日間ワークショップを開いたが) 最後になって、やっと彼らは心を開くようになって、 自分の創作行為をさらけ出すようになりました。 ものを作るというのは、生きている力があふれていなくてはいけない。 心が閉ざされていてはいけない。彼らはあまり本を読んでいないし、 考えてもいない。だから繊細な共感が描けていないのです。 もう一つ、若い人たちへの印象ですが、恐ろしいほどの孤独、 あたかも国から捨てられた孤児か、あるいは物質とみなされているかのような、 捨てられたもののような孤独さです。 彼らには個性があって、それが将来、花と開くか、という存在なのにです。
★共感するということ/川本喜八郎×ユーリー・ノルシュテイン★
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