スタッフとのコミュニケーションはないんです。 自分が自分とコミュニケーションしているという。 あえてたとえていうならね、猿がタイプライターを叩くと、 偶然に文章ができるというのがあるでしょう、確率として。 それに近いものがある(笑)。 自分の中の猿が叩いているんです。 同時にそれをエディットしていく自分がいて、微妙に取捨選択を行っている。 両者がコミュニケーションしているのは非常に面白くて、 それをまあ、遊んでいたという感じですね。
(けっこう孤独な作業ですね)
人からみたらそうでしょうね。一人ですから。 でも自分の中では充足感があるわけですよ。 例えば、猿だけだったら、これはまあ、孤独ですよ。はっきり言って。 どうしようもなくなっちゃうんですから。 めちゃくちゃになって、何も整理がつかなくなってくる。 また、エディットするだけでも、やっぱりつまんない。両方ないと。
★細野晴臣インタビュー THE ENDLESS TALKING/細野晴臣★
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