前に一拍子の話をしましたね。それなんです。応用がきくわけですよ。 ロックとかニューオリンズのファンク、あるいはブギのリズムの心地よさを解読した結果、 非常に微妙な、割り切れないビートだっていうことに気がついて、 それを一拍子と名づけたんです。 具体的には、コンピューターのステップというんですけれども、 パーセンテージの数値を変えていくんですよ。 一拍と一拍の間は、つまり四分音符と四分音符の間は四十八なんですが、 それを細かく割っていくと16ビートになるんです。 十六を均等に割れば、均等のリズムに、時計のように、クロックみたいになるわけです。 でもどんどん、タッタタッタタッタと、シャッフルの方向にずらしていくと、 ある部分で変な数値で一拍子になるんです。 詳しくいえばそのリズムを使ってるんです。
★細野晴臣インタビュー THE ENDLESS TALKING/細野晴臣★
|