(電気グルーヴを辞めるときの話) 「自分から──ある日スタジオに瀧が遅れて卓球と二人きりの時に ──その日の事はハッキリ憶えてるんですけど。 なんか卓球が凄い機嫌良くて 『新製品の○○ってビール飲んだことある?』 『いや、ない』つったら『ちょっと待って、俺が今買ってくるよ!』 って卓球が買いに行ったんですよ。 それで卓球が新製品のビールを買って戻ってきて、 二人で並んで座って飲んでて『いやあ、実は話があるんだ』っつって話したら 『やあ、きっとこういう日が来ると最初から思ってたよ』って。 でもそのあと全国ツアーしなくちゃいけなくてねえ。 一番最後のツアーの日が仙台だったんですよ。 それでその時の事もよく憶えてるんですけど、卓球も俺もすごい酔っ払ってて、 『北川君は才能があると思う。北川君は電気グルーヴとは関係なしにちゃんとやってくと思う。 北川君はきっと頑張ると思う。でも俺は北川君よりももっと頑張る!』って言ったんですよ(笑)」
「いや、あの男が僕にほんとに言ったんですよ。ビックリしましたよ!! あの人はたぶん、感激屋さんなとこがあるんじゃないかなあ。 でも僕は、あの男のそういうとこが好きですけどね。 瀧にもねえ、僕は辞める時に絡まれましたよ。 『いつか俺と北川君と二人でユニットやろう』 『サブマリンズっていうのをやろう』って名前まで決まってて」
「で、『うん、わかったわかった。やるよ』って言ったんですけど、 太モモを50回くらいバンバン叩かれて 『ほんとにやるんだぞ、ほんとにやるんだぞ、いつか必ずやってやるぞ』 って『やろうなあ、二人で』って言われたけど」
★JAPAN vol.89/CMJK★
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