宿題

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2005年02月03日(木) ジャージの二人/長嶋有
分からないが、とにかく選択だった。選択してしまった。どうしようもなかった。

日頃から人生は選択の連続にみえる。だけど本当には選択できる機会なんて、

ごくわずかなのだ。大抵は、否応なく選ばされる。

そのことだけはさすがに三十年近く生きてきて、もう知っている。

膝についた小さな砂利をはらい、立ち上がった。

(おまえが俺を許すのではない、俺がおまえを許すのだ)。

もう一度、心にすりこむように思う。

帰りはなぜかミロよりも勇ましい気持ちになって、早足で大股になった。

大槻ケンヂが「戦え!何を!?人生を!」と百回くらい叫び続ける歌を

心の中で思い返しながら歩く。たしかあの歌は「才能の枯れた奴がいた」ではじまる。

才能のないかもしれない奴はどうしたらいい?


★ジャージの二人/長嶋有★

マリ |MAIL






















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