「キカイというよりも…コンプレッソ・プラスティコだな!」
「なんすかそれ」
「昔1910年頃 イタリアで『未来派』って運動があってね
キカイの動きや速さをアートとして認めようっていうようなもんで
このキカイはそれの造形的複合体ってやつを思い出させるんだ」
「…で?」
「さぁ…」
「オレぁ美大だからね 見たまんまのことしかわかんないよ」
「なーんだ」
「でもな 見た目の直感はあなどれないぞ
こいつは 今の世の中の機械とはちがう歴史をたどってると思う
そこに何か さっきの未来派のような人の意思みたいのをかんじるんだなぁ…」
★がじぇっと/衛藤ヒロユキ★
|