小沢「創作のなんとかって、一般的な態度をしゃべることはできるけど、
これが絶対ですなんてことはあり得なくて。
今しゃべってることと全く正反対の行為でもきれいなものってできるはずだし。
だからいつも自由で、なるべく言葉で考えずに。なるべく黙って。
ただインタビューなんかで困っちゃうのはしゃべらないと終わらないから」
松本「終わらない。ずっと『……』でもいいけど(笑)」
小沢「(笑)。ほんと、『……』をもっと雑誌の人が重んじてくれたら、
楽なんだけどぼくは『……、あっ!……』とかいう状態が一番好きで(笑)』
松本「(笑)いいな。どこまでこれを切り取って読者に伝えられるか。波の音までも」
小沢「ほんと波の音まで。『……ザザザザ(波の音)』
『うわっ!……ザザザザ(バイクの走り去っていく音)って感じで』
★H vol.22/小沢健二×松本大洋★
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