(「オン・ステージ」という雑誌でいろいろなライブに行って感想を書く
という連載を持ってますが、ロックバンドのライブはどうですか?と聞かれて)
うーん、ロックってね、言葉がよく聴き取れないんですよ。
楽器の演奏の音が大きすぎて。
だけどね、ひとついいことを発見したんだけど、
そういう大きな音の演奏の中にいるとね、眠たくなるんですよ。
で、目をつぶっていると、いろいろ漫画の案が浮かぶの。
結局はね、逃げるような感じで辞めてしまったんですよ。
万国博覧会に行くって言って。
その当時ね、万国博覧会って本当に国民的イベントで、
万博を見に行くんだったら休みを取ってもいいっていうぐらいだったんですよ。
私は全然興味なかったんですけど、それを口実に会社を逃げてきたんです。
俺、一度だけデモに参加したことあるんですよ。
でも、恥ずかしかった。ああいうのは俺にはできないなと思いました。
(画材屋で働いていた奥さんの所にお客として通っていたのが二人の出会い、
というのを美しい話、と言われて)
そんな美しいなんてことないんですよ、
うちの女房の顔が鈴木ヒロミツみたいなんですから。
いや、本当にそうなんですよ。
★人生はギャンブル◇サエキけんぞうのマニョマニョトーク/蛭子能収★
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