宿題

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2003年06月02日(月) 少年とオブジェ 解説/武田百合子
北宋社版『少年とオブジェ』を、北宋社の堀切さんから貰ったのは、二年くらい前のこと。

以来、くり返し愛読する本になった。

その後、やってきた堀切さんは「原平さんの本は六百部しか売れなかったです」と、

困った顔もしないで言っていた。

六百人という人間が、ずらりと整列している有様を頭に浮かべ、

とても大勢の読者だと私は思ったが、本六百部というのは売行きがわるい方なのだそうであった。

私は何となく嬉しくもあった。

いい景色の場所や、いい食堂は内緒にしておきたい、ケチな気持ちである。

今度角川書店の文庫本となる。大勢の人に読まれる。

めでたくて嬉しいことだが、何となくつまらなくもある。


★少年とオブジェ 解説/武田百合子★

マリ |MAIL






















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