宿題

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2003年04月11日(金) プラネタリウムのふたご/いしいしんじ
今度の作品は、プラネタリウムと手品を題材にしています。

ぼくにとっては、こどものころから両方とも、少しこわく、また非常にこころひかれる、

という点で共通していました。

またこれらには「見ている人をだます」「目くらます」という共通点があります。

腕のいい手品師や天体解説員と、お客さんとのあいだには、

「だまし、だまされる」ことで繋がれた、堅い絆が張られているように見えます。

ふつうの生活での会話や世間話などより、コミュニケーションの質として、

よほど緊密な感じがするんです。

それはおそらく、「だまされる」とは、裏返していえば「信じている」ということだからかもしれません。

それから「熊」がでてきます。

「プラネタリウムのふたご」は「プラネタリウム」「手品」「熊」が織りなす、

いわゆる三題噺みたいな小説なんです。

われながら変な話だと思いますけれど、

「だまされたつもりで」お手にとっていただくと幸いです。


★プラネタリウムのふたご/いしいしんじ★

マリ |MAIL






















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