宿題

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2003年02月03日(月) せどり男爵数奇譚/梶山季之
「それにしては、本の値段だけは、正確についている」と呟いた。

「あ、それは、専門家の方に、つけて頂いたからなんです」

「なるほど……?」

……これまたよくある手であった。

自分たちの欲しい本、売れ足の早い本には安い値をつけて、

売れそうもない本は、正確に値踏みしておく。そして開店の日。

――御祝儀がわりに。

と云って、欲しい本をゴッソリ買ってやるわけだ。

相手は素人である。だから感謝して申し訳ないと思う。

同じ”せどり”の中でも、もっとも悪質な行為であった。


★せどり男爵数奇譚/梶山季之★


■恵文社の推薦文が素敵すぎて、
読みたくなりすぎてたのもあるかもですが、
思ってた話とはちょっと違って。

捜してた本を見つけた喜びを表す言葉が
「失禁した」ばっかりなのとかどうなんだろう?というか
やだ、と思いました。

マリ |MAIL






















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