○プラシーヴォ○
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「浮気してもいいかなあ?」
電話の声を半ば上の空で聞いていた私は そこでハタと青竹を踏んでいた足を止めた
「どしたの急に」
「だって、もう私達7年も付き合ってるんだよ なんか、彼氏には何も感じないっていうか… エッチも下手くそだし、早いし… とにかく不満なんだよーーー!」
比較的うまくいっていると思っていた友人からの 衝撃の浮気宣言
彼氏に
「実は、ここ1年ほど お前にあまり性欲を感じない」
といった意のことを言われたらしい
その瞬間 心の温度がギュッと冷えたのが分かったそうだ
「一秒単位で離れてってる気がするよ 彼氏から、私の気持ちが」
まあまあ、ドウドウ、と 落ち着かせようとするが 彼女の怒りは収まらない
「がちゃ子んとこはいいよね! うまくいってそうで!」
そうでもないよ… エッチだって手抜きだし… パターンも決まってきたし… インターネットで日記を書いている 女の子達が羨ましいよ すごく彼氏に感じさせてもらってるみたいだもん
「…そっか、がちゃ子も 淋しそうだねえ」
とりあえず飲もうぜ!
ということで 近々ウサをはらしに行くことに決定
電話を切った後、 目を閉じてハム男以外の人とのエッチを想像する
周囲の音が聞こえにくくなる
そっと手を移動する
1人で達した後 また周囲の音が鮮明に聞こえてきて 現実に帰ったことが分かる
血液の中を油が流れるように 性欲で支配されていた体中が またクリアーになる
そうすると もうハム男以外の人なんて 面倒くさいし 怖いし 必要に思えなくなる
これの繰り返し
とりあえず、 1人で処理できている 私の欲望
友人のように 1人で抱えきれなくなる日がくるんだろうか
誰かの肌じゃないと 収まらない日が…
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