Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2007年05月16日(水) 自分の心配より世間の心配をする猟奇殺人少年



「 人生の最大の目標は知識ではない、行動だ 」

            トーマス・ヘンリー・ハクスリー ( イギリスの生物学者 )

The great end of life is not knowledge but action.

                           Thomas Henry Huxley



私の両親は、ただの一度も 「 良い学校へ進め 」 とは言わなかった。

教育には熱心だったが、それは 「 将来、役立つから 」 という理由だった。


親の育て方や口癖によっては、学校の勉強を 「 受験のため 」 としか捉えられず、良い学校、良い会社に入る手段としか考えない子供も育つ。

その結果、予定通りに良い学校、良い会社へは進んだものの、そこで学ぶことを止めて、それ以降は成長しない人物が現れる。

あるいは、「 知識こそ力だ 」 と勘違いして、頭デッカチで行動能力の乏しい評論家タイプの人間になってしまうケースも多い。

本来、知識とは 「 自分の人生を創造するスパイス 」 であって、それ自体に価値を求めるのではなく、自分の行動に反映させなければ意味がない。

子供時代からの 「 何のために勉強するのか 」 という認識の違いによって、世の中で 「 使い物になる人 」 と 「 使えない人 」 の差が出やすい。


福島県会津若松市で、高校3年生の少年が就寝中の母親を殺害し、その頭部を切断して持ち運んだ状態で、警察に自首する陰惨な事件があった。

少年は調べに対し 「 誰でもいいから殺そうと思った 」 などと供述しているが、動揺する様子もなく、淡々と調べに応じているという。

なぜ、「 誰でもいいから殺そうと思った 」 のか、なぜ、殺害した後に頭部を切断したのか、そのあたりの事情は未だ明らかにされていない。

いづれにせよ、正気の沙汰とは思えない事件であり、彼の心理状態を理解しようとしても、納得できる類の答は見つからないだろう。

精神鑑定の結果に関わらず、何らかの意味で彼が 「 異常 」 であることは間違いなく、疑いの余地など無いものと思われる。


頭が悪い人間と、「 バカなことをする人間 」 は同義語でなく、異常な行動の背景にあるものは、知力の問題よりも、心理的な歪みのほうが大きい。

少年が通っていた高校は県内有数の進学校として知られ、中学までの成績は優秀だったことから、けして頭の悪い人間ではなさそうだ。

ところが、その知力を正しい行動に役立てる術を知らず、今回の猟奇的な事件を発生させてしまったようである。

分析の結果は出ていないが、何らかの精神異常や、ストレスによる鬱などの症状が処理し切れなかったという結論が出るものと予測される。

いづれにせよ、ここまで異常な事件の場合、犯行の背景や、被疑者の心理状態を常人が理解できるものではなく、とにかく 「 異常 」 としか言えない。


特筆すべきは、少年が警察の調べに対し 「 テロや戦争がなくなればいい 」 などと、地球規模ともいえる問題を語っているところだ。

自分が何をし、どのような状態にあるのか、そんなことは少しも気にせず、世の中の心配をしているところに、時代の抱える深刻な不気味さを感じる。

彼のように、「 自分の問題からは逃避し、社会不安を語る 」 という習慣を持つ人は、実は最近、どんどん増えているのである。

その温床になっているのが、私がいま書いているような 「 インターネット上の日記、ブログ 」 といった類のものである。

余暇を利用した趣味の範囲内ならば問題ないが、「 そんなもの書いている場合じゃないでしょ 」 という人たちまで、どんどんはまり込んでいるようだ。


たとえば、このエンピツ日記の場合、「 更新時間 」 というものが記録されるので、誰が何時頃に更新したのかが判る仕組みになっている。

私のように勤め人ではない人間でも、夜勤の仕事じゃないかぎり、平日の昼間は働いているか、通勤や移動で忙しいはずである。

ところが、サラリーマン と称されてながら、夜間や早朝でもない時間帯に、せっせと日記の更新に励んでいる人がいる。

その内容は、それこそ 「 テロや戦争がなくなればいい 」 類の話なのだが、世の中の心配より 「 ご自分の仕事は大丈夫なの? 」 と思ってしまう。

ときおり、ご自分の状況についても語られているが、天下国家の問題とは正反対に、仕事が嫌だとか、ずいぶん後ろ向きの話が多いようである。


当然、殺人事件の犯人とは 「 しでかした結果 」 が違うのだから、そういう人々を悪者扱いする気はないし、まったく中傷するつもりもない。

ただ、同じ日記を書く同朋として、やっぱり心配はするし、他人事に対する老婆心ではあるが、ご自分の私生活も大事にされてほしいと思う。

私の場合、暇があったら書くけれど、仕事や私生活の忙しいときは休んで、それなりにバランスをとりながら日記を更新している。

楽しみにされている僅かな読者の皆様には失礼だが、「 世間の心配よりも自分の心配 」 のほうが、はるかに大事なことは間違いない。

プロじゃないんだから、熱心にブログを更新されるのも結構だが、その辺のバランスを欠いてしまうと、あまり良い結果にはならないだろう。






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