Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年12月08日(金) ビリー・ジョエル大阪公演に行ってきました



「 私は音楽それ自体が癒しだと思う。

  音楽は人間性の爆発的な表現だ。

  どんな文化の人でも、誰でも音楽は大好きだ 」

           ビリー・ジョエル ( アメリカの歌手、ピアニスト、作曲家 )

I think music in itself is healing.
It's an explosive expression of humanity.
No matter what culture we're from, everyone loves music.

                                     Billy Joel



11年ぶりに生の 『 ピアノマン 』 を聴き、昨夜は彼の音楽に浸った。

それは、ドームを埋め尽くした3万の観衆が、一つになる瞬間だった。


昔のことなので詳しくは思い出せないが、たしか11年前も、ラストの曲は、やはり 『 ピアノマン 』 だったような気がする。

途中、ギターに持ち替えたりしたけど、やっぱり彼はピアノが似合うし、歌もさることながら、あの旋律には心に響くものがある。

一度、ポピュラー音楽からの引退を宣言し、クラシックの仕事もしたけれど、彼のピアノは、彼の音楽に乗せてこそ、感動的な音色となるようだ。

クラシックにハマった頃 ( 2000年〜2004年 ) が彼にとっては最悪の時期で、アルコール依存症、鬱で入院したり、二度の交通事故にも遭っている。

辛気臭い古典は他人に任しておいて、現代的、都会的なリズムとメロディーを奏でてもらうほうが、観客も沸くし、彼自身の精神衛生上も良さそうだ。


マジソン・スクエア・ガーデンを12夜連続でソールドアウトにする記録を打ち立てた彼の公演は、世界中どこの都市でも大盛況である。

当然、チケットは入手困難なはずだが、なぜだか運の良いことに、以前は舞台から3列目、今回もアリーナの10列目あたりで鑑賞することができた。

しかも、二回とも自分でチケットを買ったわけではなく、前回は大学時代の友人、今回は、以前にアメリカで一緒に仕事をした女友達から譲り受けた。

ちなみに、前回はチケットを譲ってもらっただけで、ゆっくり一人で鑑賞できたのだが、今回は購入者である女性とペアで同伴することになった。

実は先月も、クラプトン を観ないかと誘われていたのだが、出張で日本を離れる可能性もあったので、それを断り、今回の公演をご一緒したのだ。


歌良し、ピアノ良しで、ビリー御大には何の不満もなかったが、この女性がちょっと 「 困った人 」 で、やたら鑑賞の妨げになったので難儀した。

まず、合流して会場に入り、座席に腰を下ろした途端に 「 寒い〜 」 と言い出し、よく見ると、毛皮のコートを脱ぐとノースリーブのミニドレスである。

大物の外タレ公演には 「 イブニングドレス 」 が定番だけれど、それは会場がホテルやホールなど、暖かい屋内の話だ。

屋内ではあるけれど、空調が行き渡らない12月のドームで 「 寒い〜 」 と文句を言われても、露出的なファッションを選んだ本人の問題である。

自分も、寒い時期に重装備ジャケット ( 激寒地仕様 ) の下に半袖Tシャツ一枚とか、そういう着こなしをするので、まぁ文句は言えないが。


毛皮を着ると暑いし、脱ぐと寒いので、結局は、膝から下に巻いて下半身を暖めつつ、こちらの腕に掴りながら、上半身はグイグイと身を寄せてくる。

チケットの恩は忘れていないが、「 邪魔なんですけど 」 と言わざるをえない状況で、開演後も、ずっと押し合い状態である。

私が風邪をひいてなければ、上着を貸してあげてもよいのだが、ズルズルと鼻水を垂らしながらの鑑賞では、ビリー御大に申し訳ない。

もちろん、相手が愛しい彼女なら、抱き寄せて一緒に過ごすことに問題などないが、この女性は特に 「 変な誤解をされたくないタイプ 」 なのである。

後ろの席から 「 変なカップル 」 と思われつつ、「 もっと寄ってヨ 」、「 コラッ、乳が当たっとるがな! 」 と小声でモメる様子が、終演近くまで続いた。


ラスト、『 ピアノマン 』 の前奏が流れると、観客は総立ちで、ようやく 「 敵 」 もコートを羽織ってくれたので、助かった。( ビリー御大ありがとう♪ )

ふと横顔を見ると、うっすらと瞳を潤ませ、小さな声で合唱に加わっている。

途端に目が合い、微笑みを返されるが、ここで軽率に応じたりなんかすると、ややこしい話になりかねないので、サッと舞台に目を移す。

会場を出ると、「 お腹空いた 」 と煩いので、深夜までやってるイタリアンのお店に行き、チケット ( 結局、二人分払ったが ) のお礼にご馳走した。

慌しく携帯をいじったり、明日の仕事が早いという話を切り出して、さっさと帰ろうとするのだが、なんだかんだと話し掛けられ、二時間近く過ごした。


最後には、「 いま解散しました 」 という別の女性への送信メールを見せて、お引取り願うことに成功したが、寂しそうな顔をして引き留めようとする。

華原朋美さん似の可愛い女性なのだが、実は、「 仲間内で有名な 」 悪女として知られており、実際、被害者の切実な訴えも耳に入っている。

それに私のほうは、過去に交際した多くの女性から 「 誰にでも優しい 」 という苦情とお叱りを何度もいただいているので、余計に注意が必要だ。

ここは心を鬼にし、タクシーに詰め込んで帰らせたが、出発前に窓を全開にして 「 べぇ〜 」 と舌を出した挙句、中指を突き立てられてしまった。

帰り道は、寒風に凍えながら 「 Sing us a song you're the piano man ( 歌ってよ ピアノ・マン) 」 と口ずさみつつ、苦笑いで揚々と我が家を目指した。






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