Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年11月05日(日) 上海当世事情 〜 18禁・上海ナイト編 〜



「 男 : 見覚えがあるのですが、どこかでお会いしませんでしたか?

  女 : たぶん。 私、性病科の受付係をしていますから 」

                                  英語のジョーク

Man : You look familiar. Haven't we met before ?
Woman : Yes, I'm the receptionist at the VD clinic.

                                  English joke



こんな羽目にならぬよう、紳士たるもの、品行方正に心がけるべしである。

もちろん私は、過去も現在も、そのような心当たりはない。


綺麗なお姉さんのいる クラブ 等へ飲みに行く機会は多いけれど、いわゆる 「 性欲処理産業 」 とおぼしき風俗店へは、一度も行ったことがない。

それは、けして真面目な堅物だからではなく、第一に 「 性病が怖いから 」 であって、若い頃から何度も誘われたが、必死で拒み続けてきた。

中学生時代、保健体育の授業で見聞きした性病の話が、ものすごく恐ろしげな印象があったので、どうにもその トラウマ から抜け出せないのである。

それ以外で感染する可能性もあり得るが、その授業で取り上げられた例題が性風俗の話だったので、「 性風俗 = 性病 」 の図式ができてしまった。

性風俗に行かない第二の理由は、まことに生意気な物言いになってしまうのだが、若い頃から 「 女性に不自由したことがない 」 ためである。


上海での宿の手配、食事の案内などを引き受けてくれたのは、数ヶ月前に来日されたとき、一緒に食事をした H さんという中国人男性である。

外国人が多く暮らす市内の一等地に自宅とオフィスを構え、小さいながらも堅調に業績を伸ばしておられる。

知人の紹介で会い、大阪の老舗料理店での食事と、その後、ラウンジ にもお連れしたのだが、その際、「 上海に来るときは、電話して 」 と言われた。

歳は52歳とのことだが、見た目に若く、日本語も堪能なので、ご多忙中とは知りながらも、ついつい、色々と面倒をみてもらったのである。

なんだか、悪い気もしたが、他に頼れそうな人も少ないし、生粋の 上海人 だし、「 大阪のお礼に 」 と言われたので、この一週間は厄介になった。


食事やショッピングなどは問題ないのだが、この H さん、イニシャルの通り本当に、正真正銘の 「 H さん 」 なのである。

きっと、そういう 「 お楽しみ 」 に期待する悪い日本人が多いせいなのだろうが、食事が終わると、しきりに、いかがわしい場所へ案内しようとする。

穏やかに 「 そういうのは苦手で 」 と断るのだが、このまま返したら面目が立たないとでも思っているのか、執拗に誘ってくるのだ。

この H さん、口癖が 「 せっかくだからな 」 と 「 大丈夫、安全だからな 」 の二つだが、どっちも、少し日本語の使い方が間違っている気がする。

私が 「 せっかくだし、安全なら行きたい 」 とでも思っているのなら別だが、ホテル の BAR で軽く一杯ひっかけて、さっさと寝たいのが本音である。


性風俗店は NG だが、まぁ、軽く飲むだけならという話になって、日本語の話せる 綺麗なコ がいると噂のお店に、連れて行ってもらうことになった。

上海にも日本の スナック や、ラウンジ や、クラブ のようなお店もあるらしいが、日本人相手で繁盛している人気店は、「 ○○○ 」 という業態だ。

○○○ には、普通の ○○○ の他、看板に 「 量販的 ○○○ 」 と書かれたお店もあり、量販的 ○○○ は、普通の カラオケボックス のこと。

そうでない ○○○ も、建物の構造は カラオケボックス とまったく同じだが、部屋に入ると、いきなり、30人ぐらいの若いホステスさんがやってくる。

その中から、お好みの女性を指名して、お店にいる間、お酌してもらったり、会話を楽しむ システム だが、1店舗に約200名の女性が在籍する。


個人差はあるが、○○○ の女性たちは皆、お客の大半が日本人ということもあって、なかなか日本語が流暢で、それなりに容姿も整っている。

30人の女性に凝視されつつ、その中の一人を選ぶのは緊張したけれど、4人 ( 私と、H さん と、女性二名 ) になると、次第に打ち解けていった。

勧められるまま カラオケ を歌い、水割りを片手に会話し、また歌うといった繰り返しで、和気藹々と楽しい時間は過ぎていったのである。

そろそろ、お開きという時間になって、お勘定を頼むと、入場料の一人分が 200元 ( 約3000円 )、女性への チップ が 300元 ということだった。

二人分の 1000元 を払って帰ろうとすると、おもむろに H さん が近づいてきて、耳元でなにやら囁くのであった。


店内が騒がしいので声が聴き取り難く、「 えっ、なに? 」 と聞き返したら、「 お相手の女の子が、気に入らないか? 」 と、私に尋ねているらしい。

もう帰るのに、気に入るも、気に入らないもないだろうと思って不思議そうにしていたら、どうやら、「 その後のお楽しみ 」 があるのだという。

あと 1000元 を女性に渡したら、なんと、宿泊している ホテル にまで来てくれるというのだが、もちろん、丁重に辞退させてもらった。

それじゃ 「 売春 」 じゃないかと H さん に言うと、普通の売春と違う点は、女性もお客を見て、行くか、行かないかを決めるのだという。

なんだかよくわからない説明だったが、どちらにしても、お金 を媒介として女性を云々するのも嫌だし、とにかく帰りたかったので早々に退散した。


翌日も、H さん が ○○○ へ連れて行こうとするので断ったら、別の業態ではどうかと、あれこれ メニュー を語り始めた。

今度は、ちゃんと 「 裏メニュー 」 まで説明するように求めたが、あれもこれも、結局は 「 売春 or 売春まがい 」 の オプション が含まれる。

上海に駐在中の諸兄や、よく出張に行かれる諸氏の名誉のため補足するが、けして上海の飲食店すべてが、そのように不健康なところではない。

むしろ、「 そのようなお店のほうが珍しい 」 はずなのだが、とにかく H さん の行きつけや、お勧めのお店が、ことごとく 「 H 」 なのである。

結局、二人で街をぶらぶらしながら、「 H さん、ここはどう? 」 と尋ねた時、「 うーん、つまんないね 」 と H さん が答えた店に、入ることにした。


口癖で H さん のいう 「 せっかくだからな 」 の中に含まれる親切心を理解できないでもないが、人生いろいろ、男もいろいろなのである。

それに、はるばる上海へ 「 せっかく 」 来てまで、日本の印象を悪くすることに荷担するのもどうかと思う。

悪いのは H さん ではなく、そのような接待を要求する一部の日本人なのだと理解し、お誘いに乗れない非礼を詫び、翌日は一人で食事すると伝えた。

すると、「 あっ、行かないの? じゃあ、一人で行ってこようかな 」 とのこと。

・・・日本人のせいじゃないじゃん。






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