ときおり 「 最近、ぜんぜん書いてないね 」 というメールをいただく。
もちろん、この日記のことである。
たしかに、日記の更新は疎かになっているのだが、私自身は以前にも増して、「 モノを書く 」 ことに費やす時間は増えている。
実は、昔から興味のあったことに挑戦しようと思って、空いた時間をできるだけ、ある作業に集中させているのだ。
それは、「 小説を書く 」 という試みである。
大枠のプロットは固まっており、毎日少しづつだが、せっせと、コツコツと、書き溜めている次第で、たぶん頓挫せずに校了できると思う。
それで食べていけるなどとは夢にも思っていないが、なにか具体的な目標がないと励みにならないので、雑誌社の賞にも応募するつもりである。
日記のような 「 ノンフィクション 」 と異なり、物語を創造するというのは別の資質が必要で、書き始めるまでにはかなりの戸惑いがあった。
特に、「 文学的表現 」 をどのように消化するかという点においては、相当に試行錯誤を重ねることとなった。
たとえば、「 暗い夜道 」 という情景を描写するのに、「 微かな月光が漆黒の云々・・・ 」 といった、長ったらしく回りクドい表現は、どうも苦手である。
照れくさいし、どうにも自分の柄やスタイルに反している。
そのため、文学的には稚拙でも、「 同じ文字量なら、多くのことを語れる 」 シンプルでドラマチックな構成を心がけるようにした。
当初、長編の 「 グランドホテル形式 = 多くの登場人物が交錯する物語 」 を書こうと思い立ったのだが、これは収拾をつけるのが難しい。
そこで、数編の短編を書いて、それぞれが部分的に繋がっており、すべてを通して読むと一つの長編として成立するという手法を、今回は試している。
一応、ジャンルとしては 「 ミステリー 」 に属する内容だが、辛気臭い話ではツマラナイので、エンターティメント性を重視した作風にしたつもりだ。
まだまだ完成までは時間を要するが、「 新しい趣味 」 として、けっこう面白がって取り組んでいる。
いつになるやらわからないし、本当にどこかへ寄稿するかどうかも定かではないが、誰よりも自分自身が完成を待ち望んでいるような状況にある。
もし、完成したら、最初に誰に読んでもらおうか。
たとえば、この日記を通じて知り合った方の中に、読書好きで、それぞれの作品ごとの感想を紹介するサイトを運営している人がいる。
完成したら、ぜひ、その方には読んでいただきたいと思っている。
日記の更新が滞っているので、体調でも悪いのだろうかと心配され、電話やメールをくださる方もいるが、いたって健康な日々を過ごしている。
同じ 「 書く作業 」 をする中で、別のコトに興味が偏っているので、こちらの更新に時間が割けないというのが、近況なのでご安心を。
|