母に会ってきました。えーっと…たぶん三年ぶり。
昨日、電話が掛かってきて「大事な相談があるので彼氏と一緒に 来て欲しい」と。 「何の話かは知らんが結婚してるわけでもない私の彼氏を、しょ うもない汐家のゴタゴタに巻き込むな」と言って、私一人で会いに 行きました。
結局のところ金が底を尽きそうなので何とかしてくれ、という話。
母は持ち家に一人で住んでいるのですが、その家を売り払って少 しのまとまった金を作って母の賃貸の住処を見つけるとか、私(と 彼氏)が母の家に戻って光熱費を入れるとか、老人ホームのような ものをそろそろ見つけておいてくれとか、まぁなんかいろいろです。
当然、不動産手続きは全部、私だ。不安だなんていうのは甘えて いるか…もう25歳だもんな。
こないだ父に会ったときも「俺が倒れた時のこともそろそろ考え といてくれよ」とチラッと言っていましたが。
なんですか。
私の周りには30過ぎた大の男がマンションの頭金を親に出しても らっただとかいう話も腐るほどあるというのに、汐はもう親の面倒 を看なくちゃいけないですか。
などと愚痴の一つもこぼしたくなりますよ。
そしてそんなレベルの世間の男に、どうやって心を開いて信頼し て恋愛して結婚しろと?(笑)
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母は昨日布団で足がもつれて転んだとかで、目のふちから血を流 してガーゼを貼っておりました。
何度か、ときどき記憶がフト飛んでは突然「おかあちゃーん、お かあちゃんどこー?」などと叫び、母の母(数年前に他界)をキョ ロキョロと探しておりました。
風邪でもないのに中毒になってやめられないパブロンを二時間ご とに服用していました。力ずくで制止もできず見る私。
「そうだ、私を殺せ!今すぐ刺せ!」などと、いきなりスゴイ形 相で迫ってきたりしてました。 つい最近まで呪いがかった声で「お前、殺す」と電話をしてきて いたので、いつ「よし、今二人で死のう」と襲い掛かってくるかと 思うと恐怖でしたが幸いそこまでは行かず。
母が二十歳になったときに父親(私の祖父)から記念にもらった という真珠の指輪をもらった。 楓菜が二十歳になったとき、ちゃんと成人式用の着物を作るとか してやりたかったけれど何もできなかったから、と言う。 私が二十歳になったときは既に母の家を出ていたし、母も金銭的 にそれどころではなかっただろう。
母が父との初めてのデートでもらったという縁起の悪いネックレ スも「こんなもの持ってるのもムカつく」と言ってくれた。
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母は言う。
数年前に父から金を貸してくれと言われたのを、既に父の家賃を 立て替えたりしていた私は遂にキレて断ったことがあるのですが、 私が金を貸さなかったことを父は怒っていたと。 母の前ではそれを怒っていたけれど、老後の面倒を看て欲しいか ら楓菜の前では頑張ってニコニコとするだろう、と。
私に金をたかる前に、父の兄に連絡していたが「あの野郎、金額 も訊かんうちに断りやがった!」と怒って縁を切ったのだと。
…そうか。
やめてよ、お母さん。
私は偶然にも二週間前に父と会ったばかりで、父は本当にニコニ コと温和だったんだ。少しだけ、心を開いてみたんだ。
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家族のことは今降って湧いた問題じゃなくて、汐が高校の頃から ずっと抱えてきたことだ。 父も母もほとんど働かない人で、汐が高校のときは既にバイト代 で家賃や生活費も出していたし、家族間の人間関係もメチャクチャ だったし、自分のせいでヤクザに追われた父は私を残して一人で逃 げたので私は住処を失ったりした。
私は年数が経っても忘れないし許さない。
けれど、見捨てることもきっとできないだろう。 愛想笑いしながら面倒を看るんだ。
相変わらず仕事のことで真剣に参ったりするけれど、本当は会社 のおっさんたちが社内で積み上げた“年数”というだけのクダラナ イ地位で偉そぶっていたり明後日方向な経営をしているのなんて、 オママゴトだ。そうだ、そうだよね。 な〜んて、そんなふうに他人を馬鹿にして生きてちゃいけません よね☆…と、優等生なことを一応言っておく。
彼氏には、これ以上私への借金の返済が滞るようなら別れてくれ と言うしかない。残念だけど、仕方がない。人生は、所詮お金だ。
なにもかも全部片付いて私が40ぐらいになって本当の独りぼっち になったときに、同じく独りぼっちの誰かと出逢いがあれば、結婚 とか考えてもいいかな〜と思う。
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っていうか、あれだよなぁ。
この程度のしょうもないことを、書いて吐き出さなきゃやってい けない自分の弱さがまたいっそうメゲルよな。
最後に一つだけ前向きなことを書くから、許せ。
汐のすごく好きな女優さんが所属している事務所で 作詞家募集がかかっていたので、 久しぶりに詞の世界へ帰ってみようかと思います。
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