2000年11月04日(土) |
「人の分まで○○する」 |
田口ランディの本を読んだ。『できればムカつかずに生きたい』。
基本的にヒネクレモノなので、流行ってる本を 流行ってる時期に読むのには抵抗があるほうだけど、 この本には本屋さんで呼ばれた。
この本は少し、私の転機になるような気がする。
転機になる人や物との出会いが、ごくたま〜に、ある。ありがたい。
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話は変わって、 「人の分まで○○する」って、いったいなんだろう。
「世の中には食べたくても食べられない人がいるんだから、 残さずに食べなさいっ!」。
もし私が逆に食べられない国の人だったら、どうだろう。
裕福な国の人たちに対して
「私たちは食べられないんだから、おまえたち 食べ物を粗末にしたりするなよ」
と思うだろうか。
「私たちの分まで、ちゃんと食べてくださいっ」
と思うのだろうか。
「生きたくても生きられない人もいるのに、自殺するなんて…」
もし私が病気か何かで死にそうな時に自殺志願者が現れたら、どうだろう。
「ふざけてる!」
と怒るんだろうか。
親や友達には「私の分まで生きてね」
と思いながら死んでいくのだろうか。
どちらも、私はそういう状況にいないのでわからないけれど。
私が頑張って食べたからといって 食べられない人たちが満腹感を得るわけではないし、 逆に私が食べ物を残したからといって その残した分を貧しい国に持って行くこともできない。
全てのことは他人とは関係無いんじゃないかと思うけれど、 それだけでは割り切れないような気もする。
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