羽積風narration
…どうかなぁ?

2000年11月04日(土) 「人の分まで○○する」

田口ランディの本を読んだ。『できればムカつかずに生きたい』。

基本的にヒネクレモノなので、流行ってる本を
流行ってる時期に読むのには抵抗があるほうだけど、
この本には本屋さんで呼ばれた。

この本は少し、私の転機になるような気がする。

転機になる人や物との出会いが、ごくたま〜に、ある。ありがたい。

*** *** ***

話は変わって、
「人の分まで○○する」って、いったいなんだろう。


「世の中には食べたくても食べられない人がいるんだから、
 残さずに食べなさいっ!」。

もし私が逆に食べられない国の人だったら、どうだろう。

裕福な国の人たちに対して

「私たちは食べられないんだから、おまえたち
 食べ物を粗末にしたりするなよ」

と思うだろうか。

「私たちの分まで、ちゃんと食べてくださいっ」

と思うのだろうか。


「生きたくても生きられない人もいるのに、自殺するなんて…」

もし私が病気か何かで死にそうな時に自殺志願者が現れたら、どうだろう。

「ふざけてる!」

と怒るんだろうか。

親や友達には「私の分まで生きてね」

と思いながら死んでいくのだろうか。


どちらも、私はそういう状況にいないのでわからないけれど。

私が頑張って食べたからといって
食べられない人たちが満腹感を得るわけではないし、
逆に私が食べ物を残したからといって
その残した分を貧しい国に持って行くこともできない。

全てのことは他人とは関係無いんじゃないかと思うけれど、
それだけでは割り切れないような気もする。


 < 少しまえのこと  もくじ  少しあとのこと >


汐 楓菜 [MAIL] [活動記録]

↑エンピツ投票ボタン
My追加