部長motoいっぺい
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2004年10月05日(火) |
Frank and Constructive dialogue |
駐在としての僕の立場は、取引先からすると顧客であり、先方には僕たちのカウンターパートとして、カスタマー担当のエンジニアがいる。
彼らは僕たちの無理難題要望を聞き、顧客の立場に立って要望を実現するために、社内調整を開始する役割を持っている。
TSもその一人。
ここ数ヶ月の間、かなり大きなプロジェクトの担当としてTSはかなり頑張ってくれており、そのこと自体の評価は悪くはない。しかしTSはなまじ真面目であるが故に、僕たちの要望が実現の難しい要望であった場合に、そのことを正直に自分の意見として伝えてくる。
そのことが、東京にいるわが社のエンジニアに、「TSはネガティブだ」という印象を持たせてしまう。正直なところ、僕たちもたまに「TSはコンサバティブすぎる」と思うこともないわけではない。
そんなこともあり、最近TSとの関係が多少ぎくしゃくしていたので、土曜日の日に彼宛に私信として率直な僕の意見をEメールで出した。
すると月曜日の定例会議のあと、彼から「もらったメールのことで話がある」と呼び止められ、15分くらいオープンスペースにあるテーブルで話をすることになった。
彼は、「率直な意見を言ってもらってありがとう」ということと、やはり彼としては「ネガティブ」と捉えられるのは本意ではなく、「単にカスタマーに対して正直でありたいだけだ」ということを言って来た。
僕は「その気持ちは尊重するものの、調整を開始する前に、実現性の難しさを強調してしまうのは、TSがネガティブだと誤解を与える可能性がある」ということを伝えた。
彼が僕の意見を聞いて、具体的にカスタマーへのアプローチを変えるかどうかは正直言って分からない。でも率直に思っていることをぶつけあったことで、TSと僕の信頼関係は確実に深まり、その後の仕事がとてもスムーズに進むようになった。
と書いている今、彼から仕事のメールが入った。只今午後10時半。TSは本当に良くやってくれていると思う。
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