部長motoいっぺい
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先日のコミカレ最終日のこと。
その日のお題は、自国の教育制度についてだった。 ベネズエラからの留学生のガブリエラは、 「学校の先生の待遇が悪く、先生のなり手が少ないため、教育のレベルが向上しない」 と嘆いていた。
それに対し、日本の教育について質問された留学生のTくんは、 「日本の教育制度は変だ」 と、切り出し、 「入学試験や勉強は、年をとっていけば行くほど、簡単になっていく」 と、他国の人が聞いたら驚くようなことを言ってのけた。
多分、彼が言いたいことは「大学で勉強しなくても卒業できる」ことや、「お受験に必死になって、幼稚園・小学生に難しい勉強をさせること」について、おかしいと思っていると伝えたかったのだろうが、あまりに極端すぎた。 それを聞いた留学生のYさんも、お受験でテーブルマナーなどを教えるクラスがあることなどを、紹介していた。
もちろん、それらは「事実」には違いないのだが、決して日本人の大半がそういうことに必死になっているわけではない(と思う)。どちらかといえば、少数派の行動だと思うのだが、それを、さも日本人の多数が幼稚園児を塾に通わせているかのように紹介するのは、いかがなものかと思った。 (注)ここでは、お受験に対する是非をいっているわけではありません
そこで僕は、 「決して大多数がそういうことをしているわけではない、そういう人もいるというだけだ」 と補足をしたのだが、その時思ったのは、「とかく日本人は、自分の国のことを良く思っていないな」ということだった。 もちろん、自分の国の問題点を指摘すること自体は悪くないのだが、困るのは、他の国の人に、自分の国の悪口(それも一部極端な例を引き合いに出して)を触れ回る人が少なからずいることだ。
日本の国を愛する気持ちを育てない教育が悪いのか、マスコミによる偏向報道が悪いのかはわからないが(多分、その両方なのだろう)、自分の母国を日本人ほど悪くいう国民をあまり見ない。
そういう場面に遭遇するにつけ、とても悲しく思う。
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