部長motoいっぺい
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6900ドルでDさんの車を購入した僕は、赴任当日からその車を使用することになった。
引越しのドタバタで夫婦ともに疲れ果てていたが、車が無いことには嫁が外出できずに精神衛生上よろしくないので、初めての土日にはもうディーラーめぐりを始めていた。
この時点では一台のカムリを下取りに出し、二台の新車を購入する計画であった。これであれば、結構ディーラーも値引き交渉に応じるのではというもくろみもあった。
ところで皆さん、
アメリカに軽自動車が走っていないのを知っていますか?
走っちゃいかんというルールがあるかどうかは不明だが、少なくともこれまでに僕の周りで見かけた一番小さい車は、1300CCの車である。
新車を二台買う決心をした時には、嫁用にはなるべく安い・小さい車(日本で言えば軽自動車みたいなもの)を買おうと思っていたのだが、いざインターネットで調べ始めたところなんと、
軽自動車がない・・・(汗)
一番安い新車は、トヨタのECHOであったが、それでも税込みで
14000ドルもする・・・・ヲイヲイ、日本では上位車種のカローラだってもっと安いってば
仮に僕の車を20000ドル程度のものにするとなれば、合わせて
34000ドル≒400万円超!・・・破産だな、こりゃ・・(涙)
とはいうものの、ディーラーに行けば値下げ交渉や、Dさんから6900ドルで買ったカムリの下取り交渉で、予算内に収めることができるかもしれない、という淡い期待を抱いて、まずはトヨタのディーラーに向かった。
まずは下取り交渉。Dさんが僕に売った6900ドル程度で引き取ってくれれば、多少は予算に余裕が生まれる。 早速見積もりしてもらったところ、下取り価格はなんと、
4000ドル程度・・・Dさんウソつき・・(涙)
ディーラーのおじさんいわく、
ブルーブックどおり下取りしとったら、商売あがったりや! ↑無論大阪弁ではない
とのこと。
駐在2号のワンポイント英会話:下取り=Trade In
確かにDさんは
「もし、下取り価格の方が僕の売値よりも安かったら、差額分払い戻すから」
とは言ってくれていたが、まさか
3000ドルも払い戻すことになる
なんぞきっと思いもよらないであろうし、僕もとても請求しにくいなぁと思っていた。
それでも僕は気を取り直し、新車の値下げ交渉を開始した。
しかし、どうも僕達家族はお金に縁が遠い、怪しい東洋人に見られたらしく ↑あながちハズレでもなかったりするが・・
この値段で買わんのなら、お前らに売る車はないゎ!
みたいなことを早口でまくし立てられたため、僕達は早々にその店を引き払った。
それ以来、その店のマークがナンバープレート・ホルダー(注)に入った車を見ると、乗っている人が悪いわけでもないのに、なぜかとても
ムカツク(怒)
【作者注】
多くの車のナンバープレート(ライセンス・プレートという)は、購入ディーラーの名前が入ったプレート・ホルダーについています。
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