ややんの気持ち。
和の好きな我孫子三和さんの本(マンガですが)を見つけました。
我孫子さんの書くモノローグがとても好きで、見つけては買ってしまうわけなんですが。
今回は違いました。
「親子の絆・家族の幸せを追求した涙の感動作」
……ホンマかいな?
半信半疑のまま購入して読んでみたのはいいのですが。
やばい。
涙がぼろっぼろにこぼれてしまう。
読み返しても泣けてくる。
我孫子さんの作品ってのは、子供や動物が出てくるのが多いんですが。
子供の描写と、それをみた大人達の「心の揺らぎ」を表現する所が素晴らしいですね。
表題の「ややんの気持ち」は
借金に夫のケガが重なり。
苦渋の末に自分の子供(二女・5歳)を(子供がいなくて、二女を養子にしたいと言っていた)姉夫婦に差し出してしまう話なんですが。
その時のモノローグが素晴らしすぎる。
子供のいない和でも悲しくて、せつない気持ちになりました。
同時に収録されていた「仔鹿(バンビ)の毛布」は。
乳ガンに冒された女性とその家族の話でした。
これも、退院のシーンでぼろ泣き。
あんなふうに言ってくれる男性が何人いるんでしょうかね?
とにもかくも。
和の中でおすすめの本がまた一冊増えました。
泣きたい方。おすすめですよ。
2006年09月01日(金)
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