笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

Human Tetris - 2020年09月06日(日)

夏が終わる。
朝晩妙に涼しい風を浴びると、それを殊更に感じる。

何も成し遂げないまま、猛烈に時間が過ぎていく。
コロナによる自粛の風潮を後ろ盾に、何もしない自分を肯定している。

同じような週末を繰り返すことが増えてきた。
土曜は昼まで掃除をし、午後から買い出し。
日曜は朝から子供たちを公園に連れていき、午後から買い出し。

京都末期、ルーティンのような毎日を過ごすのにうんざりして、あの街を出ていくことを選んだ。
もちろん、それだけが離れた理由ではないけれど、この生活から抜け出したかったこと、抜けたしたいと言う意欲があったこと、は事実に他ならない。

あれから数年経って、同じような心持ちになってきていることに、少しの恐れを感じる。
しかし、抜け出したいと言う意欲はどうだろうか。
抜け出してもまた新たな蟻地獄が待っていることを知った今、膨大なエネルギーを注いで何を得られるのか。

虫歯まみれの親知らずを抜いた歯茎が疼く。


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