one day - 2006年11月27日(月) 昨日の話。 東京から、小学校以来の友人たちがやっているバンドがツアーで大阪に来ていて、そのライブを見に行った。 久しぶりに普通のライブハウスに入り、ドリンクが1000円で飲み放題(しかしビールなし!)、お客さんの半分以上が女の子!、スモークががんがん!という激アウェイな環境にはかなり戸惑ったが、彼らのライブはあいかわらずよかった。 思い返せば、自分が初めてバンドというものに参加したのは中3のことだった。 X JAPANのヨシキに憧れる、というかなり痛いエピソードとともにドラムを始めた自分だったが、世間のバンドブーム、そして無類の音楽好きがクラスに多くいたこともあって、バンドを組むことになった。 時代は、ハイスタやハスキン、その他シャーベットとかダメージとかスカッドミサイルとかジェリーベリーとか、ものすごいメロコアブームが起こっていたmid '90s。 僕の学校でもハイスタの"Angry Fist"というアルバムを、クラスの3分の1ぐらいは持っていたような記憶がある。 夜な夜なギグアンティックとかアンティノックとか、メロコアの聖地に足を運んでいる友人も決して少なくなかった。 そんなメロコアブームを背に、自分たちはバンドを組み、今でいうemoとかアメリカのインディバンドのコピーをしていた。 とにかく自分は一番下手くそで、さらにemoとかインディとかそういう類のバンドを全然好きではなかったこともあり、その活動の間には多少の軋轢もあった気がするが、それでも学校の音楽室で必死に練習をするのは、とてもとても楽しかったのだ。 しかしまぁ、裏を返せばそれはただのコピーバンドでしかなく、高校卒業とともにそのバンドは終わり。 同時に、同じクラスでバンドをやっていた友人たちも、一斉にバンドをやめていった。 あれから、早くも6年。 あの頃の友人の大半は、もはや学生ではなくなり、毎日を追われるようにすごしているようだ。 そして、あの頃と同じように音楽を好きな人間は、だいぶ減ったような気がする。 未だに楽器に触れている人間なんて、ほんとに数えるほどしかないだろうね。 小学校からの大切な友人、昔のバンドメンバー、いろいろな思い出。 昨日見た彼らは、そのすべてを含んでいたわけだけど、何も変わらない、ってことはそんなに悪いことじゃないんじゃないかって。 自分には戻れる場所がある。 それは決して逃げ道ではないんじゃないかって。 -
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