平素に在り

2008年10月18日(土) 南無阿弥陀仏

先日、急性虫垂炎で入院したとき、
病院のベットで激痛に耐えていた時、
徐脈となり、血圧が低下し胸が締め付けられ
るように苦しくなった。

慌ててナースコールをし、一晩集中治療室
で過ごした。全身をたくさんの管だらけでいるのは
実に苦痛の極みであった。

「南無阿弥陀仏 イトシヅカ」

名号に身を投げ入れる暮らしとは、何なのか。
とこしなえに自己が休むことである。
だからあらゆる煩悩が、煩悩のままで、静けさを
受け取ることである。煩悩を断ち切ろうとすれば、
それがあらたな煩悩の一つとなって、戻ってこよう。
それはそれとしておいて、名号に身を任せるのである。

その時心は決定して、動く中に動かぬ静けさを与え
られよう。

病院では、看護師にあのまま死ぬのではないか
と思われていたことを聞かされた。
今、生きているのは、自分ひとりの力ではない。
いや、自分ひとりの力など、どこにもない。
感謝の念をもって、生きるべし。

最近、柳宗悦と棟方志功に興味をもってます。
上記は、柳宋悦氏の「心偈」より抜粋。


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