先日、急性虫垂炎で入院したとき、 病院のベットで激痛に耐えていた時、 徐脈となり、血圧が低下し胸が締め付けられ るように苦しくなった。
慌ててナースコールをし、一晩集中治療室 で過ごした。全身をたくさんの管だらけでいるのは 実に苦痛の極みであった。
「南無阿弥陀仏 イトシヅカ」
名号に身を投げ入れる暮らしとは、何なのか。 とこしなえに自己が休むことである。 だからあらゆる煩悩が、煩悩のままで、静けさを 受け取ることである。煩悩を断ち切ろうとすれば、 それがあらたな煩悩の一つとなって、戻ってこよう。 それはそれとしておいて、名号に身を任せるのである。
その時心は決定して、動く中に動かぬ静けさを与え られよう。
病院では、看護師にあのまま死ぬのではないか と思われていたことを聞かされた。 今、生きているのは、自分ひとりの力ではない。 いや、自分ひとりの力など、どこにもない。 感謝の念をもって、生きるべし。
最近、柳宗悦と棟方志功に興味をもってます。 上記は、柳宋悦氏の「心偈」より抜粋。
|