平素に在り

2007年04月11日(水) 鈍感力??

休職中なので、長女の卒園式・入学式に参加した。
今や父親が参加するのが全く珍しくないことに
時代が変わったなぁと思う。

ついでに、小学4年の長男の家庭教師もやっている。
(休職ってのは本当に暇なのだ)

学年ではベスト3に入る成績の長男も
大手進学塾の入塾テストでは6クラスの
最下位クラスに振り分けられた。

驚いたのは、学校の教科書の薄さと
塾の教科書の詳細さの差の大きさだ。

それでも、中学入試に関しては漠然としている
時期なので、勉強時にはなるべく「実感」を
伴うように心がけている。

漢字は辞書を引き、理科では図鑑をみるだけでなく
実物を見せる。どうしてもわからないことはネット
で調べる・・・・

こうなると、小学生レベルのことがらでも、大人が
その由来を知らないことが非常に多いことに気づく。
息子は「何故?」がわからないと先に進まない思考過程
の持ち主なので、教えるほうも片手間ではできないのだ。

ところで、渡辺淳一の「鈍感力」は絶対に買わないと
決めている。経済紙の朝刊にエロ小説を載せるだけで
十分に「鈍感力」を思い知らされているからだ。

男女のエロを、芸術文学にまで高められたのは
川端康成とか立原正秋を見てからの話である。

どうせ、「情報過多」の時代に敏感な人間は
「弱い」。むしろ他人の批判を受け入れない鈍感な
人間のほうが、成功するとかいう内容だろう。

鈍感に「力」という文字をつける感性に
甚だ不快感も感じる。「話題の本」ほどあてにならぬものはない。


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こうたろう [MAIL]

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