かなしいうわさ
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出勤時にカーティス聴くとカラ元気ではないやる気が湧いてくるし、帰宅時に聴くとやさしく疲れを溶かしてくれる。 若い頃は裏声で気持ちわりいな、とか思ってた。
南部サウンドはクソダルいなと思ってたし、 ブルース単調過ぎて飽きると思ってたし、 オールマンのフィルモアはテク垂れ流しだから敵だと思ってた。 今は南部サウンドファンキーなのにじわじわ泣けるし、 ブルース超スリリングで死ぬまで踊れるし、 フィルモアはどこまでも気持ち良い。 こういうのを、リスナーとして成長したとか言う人いるけど、 それよりも、経験と加齢からくる志向の変化だと思う。 歳とると魚や漬物が旨くなるのと同じ。それでいい。 歳とるのいいよ〜 Ry Cooder /Paradise and Lunch
図書館で借りたロック名盤ガイドで必ず出てきたライクーダーは高校生の俺には渋すぎて (だってパリテキサスのサントラとかが筆頭に挙がってんだもん、渋谷陽一この野郎) その後じわじわきて、40歳前にしてやんわり避けてきたこのアルバムまでやっと辿り着いた次第。 あぁ、わかりました、こうスポンジに染み込むようにジョワジョワ入ってくるね。 テックスメックスやハワイ、ブルーズ、ニューオリンズ、いろんな音楽のテイストが 「気持ちよさ」という価値観のもとにごった煮になってる。 ジャムバンドな耳で聴けば、気持ちよく大空へもぶっ飛べる。 意味わからないタイトルやジャケも「たしかに天国と昼メシとしか言いようがねえな〜」と思えてしまう。
あ、でもライのなかで一番好きなのは、ごった煮度は低めに スカッとヌケのいいブルーズをしみじみと演ってる「Boomer's Story」 あれは仕事から帰る時とかに聴くと、体の疲れがドバーっと蕩ける。
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