かなしいうわさ
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2006年07月28日(金) フジロック感想文 初日

憂いのない3日間のはじまりですヽ(´ー`)
今年は3日間フル参加。右手負傷もあるので、あまりガツガツせずにまったし目で愉しんでいきたい所存。梅雨あけてない事だけが気がかり。







前日23時過ぎにアタフタと会社を出て、そのまま大阪駅へ駆け込む。荷物が重たくてダッシュできず、1分前に駅に到着


マッテ〜



マニアッタ〜

急いでいるのに写真なんか撮ってんなよ俺
寝台の乗客のうち半分くらいはフジ行きの客。向かいの寝台では10歳くらいの男の子が「ふじろっくたのしみだねえ!」なんて言っておにぎり喰ってる。うんうん。このくらいの時分にフジロック連れて行かれたらどんな感想を持つんだろう? 俺が子供の時に連れて行ってもらったつくば万博は、それぞれの展示やアトラクションについての記憶は皆無だけど、とにかく愉しかったという記憶だけ残っている。そんな感じなのかな。

フジロック初参戦のケンゴーさんcoverと京都で合流。列車内の喫煙所に行ってチューハイなど飲みながら作戦会議などして夜更かし。やっぱり道中は仲間がいると愉しいなウハハ。
3時前に寝て6時前に起きて乗り換えて越後湯沢へ着いてシャトルバス乗って。シャトルバス乗っているとああ、もうすぐだなという実感が沸いてウズウズしてくる。乗客みんな言葉少なめ、なのにみんなのウズウズが伝わってくるかんじ。


着いた!

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写真データ紛失(´Д`)
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快晴とはいかないけど、なんとか持ちそうな天気!よし!
ダフ屋のおじさま方はばっちり出張ってた。なんかいかにもな服装の人が減ったな。年々フジロック客っぽいアウトドアな格好になっているのが可笑しい。リストバンドを交換して手荷物を預け、さあ!さあ!さあ! 
の前に、もち豚丼。ウメエヽ(´л`)ノ もち豚は場外GANBANショップ前のが一番旨いと思うよ。ワールドレストランのは人気ありすぎてちゃんと焼いてる暇なく生焼けという噂!


んで会場ゲートへ
やぁやぁ今年も無事着いた
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写真データ紛失(´Д`)
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既にオアシスのほうからドンガダンガと低音が。どっかのブースでDJやってんのかな。早速グリーンステージ後方に。あっ、シート張れる位置がかなり後退している。でもタープ禁止になった頃からそれほど場所争いはなくなったのでゆるりとセッティングできた。

オアシスエリアでぶらぶら→キヨシローによるフジロックのテーマソング「田舎へ行こう」がかかって「あぁフジ来たよ今年も無事に来たよありがとう」と誰ともなしに感謝。んで日高社長登場。グローバル・アース・デーとやらで温暖化対策へのスピーチ。スピーチの最中にオーランド・ブルームが出てきて婦女子がステージへ走る走る。どうでもよろしヽ(´ー`)










程なく、グリーンステージ一発目のチーズ開始。
String Cheese Incident


※写真はFujirock Expressからさくりといただいてますどうも

サケロック行く前にちょっとだけ観てみるつもりで。と思ったら、こりゃ格好いいや気持ちいいや。ブラジルテイストの強いパット・メセニーの曲を更にロッキンかつダンサブルにした感じ。これは踊れる。2日目のレッチリ裏の3時間半に付き合うのもありかもしれない!
朝イチなのにかなりの人が集まっている。




そして皆思い思いにフラフラ揺れている。俺がフジを好きな理由のひとつとして、後ろのほうで人の目を気にせずバッコバッコ踊っている輩がたくさんいるというのがある。バコバコとバカ踊りしている人に包まれていると愉しくて仕方がなくなってくる。だから前のほうに突入するより、ちょっと引いて遠くから観客コミでステージを眺める。そして会場全体が醸し出す幸せな空気を感じながら、空いている場所でバカ踊り。これです。







2日目じっくり観よう、と割り切って、後ろ髪をグイッグイ引かれながらホワイトのサケロックへ。









SAKEROCK


ポカリのテント付近まで人がミチミチ。初日の朝イチホワイトがこんなに混むとは...いつからこんな人気モノに?!
揃いの白スーツでピシッと。やっぱり野外で聴くと愉しいなあこのバンドは。レコードだとあんなに端整な音作りしているのに、ライブだとドシャメシカでガレージーな演奏になっちまうのがいい。ぶんちゃかぶんちゃか。恒例の「Old Old York」途中での寸劇は「わーフジロックに金正日が攻めてきた!(ゴジラのテーマで)テポドンテポドン... わーホワイトステージに落ちるグワドガシャーン わあこんどはレッドマーキドグワゴショダーン ああもうフジロックは滅茶苦茶だ!誰か助けて!フジを助けてえええ! あ!西の空からくるりが助けにやってきたぞ!やったーヒューンエゾロックへ行ってしまったぁ ああ東の空からチャーも助けにやってきヒューンウドーロックフェスへいってしまったぁ」とかなんとか。ウケてた。俺はブサイクな彼女バージョンが良かったのだけど...
ゲーム「マザー」のカバーのような静かな曲が、山々にじんわりしみいっていくかんじも最高だった。ええでええで。





ここでケンゴーさんと離れて、ひとりグリーンのフロッギング・モリーへ。
パエリア喰い喰いビール飲み飲み、オアシスをブラブラ。


ワールドレストランのパエリアは運良くできたての時に買えれば至極の味。できたてじゃないと、それなり。今日はできたてヽ(´ー`)










flogging molly


イントロがはじまると「おお!!!」っと歓声が沸き起こり、皆ステージへダッシュしていく。 アイリッシュ風味でバカスカ暴れられそうな即効性あるメロと音。いかにもフジの客に受けそうだ。なんて落ち着いて考えていられるはずもなく俺もダッシュダッシュ、モッシュモッシュ。あれ俺腕を怪我してなかったっけ何でバンバカ拳を振り上げているの?と思う隙なく叫び踊る。しらん奴らと肩組んで体揺らして合唱。...何やってんだろう三十路のおっさんが。さっき「遠目で観て、ゆったり踊っているのがいいのです。」なんて言ってたのはどこへやら。途中、シェーン&ポープスの「パブリック・エネミーNo.1」という曲とまったく同じイントロがかかった時にはダイブしようかと思ってしまいました ノ(;´Д`)

とても愉しかったけど、ポーグスみたいな深さはなかったなぁ。ギターでもバグパイプでもバイオリンでもどっしゃどっしゃ入れてワイワイやればOK!という感じはした。サビでドカーン、次もまたドカーン、お次は静かな演奏でしんみり、でもまたサビでドカーン、という具合。まぁ短時間だからそういうセットにしていたのかもしれんけど、良い曲多いんだからもうちょっと間を生かしてやってほしいなあ、おっさんとしては。


終わって周りの輩とハイタッチなどしながらモッシュピットを出て、さてビアーをグイッとなどと思ったら首から提げていた小銭入れが千切れて無くなっていた。(;´Д`)まぁ大金入れてなくて良かった。フロモリ観た客が拾って美味しいビール飲んでくれててもいいや。






やっぱ腕いてえや。
かばいつつ、A Hundred Birdsを観にホワイトへ戻る。








A Hundred Birds
うーん。んー。2曲目にしてURの名曲「Jaguar」なんかも演ってくれたのだが、どうにもこうにもダサい。日本的フュージョン臭さ、っつうかイカモノ臭さがどうにも鼻につく。モターッと、ネチャーっとしてる。


退散。ボードウォークを早足で通り、ヘブンのおトキさんへ。









加藤登紀子




かなりの人の入り。辿り着くともう始まっていて、ジョンの「Power To The People」なんか演ってるよ。正直これを聴いた時は「あ、微妙かなー」と思った。がしかし。次の曲がとても良いレゲエ。うーわーコレいい曲だなぁと思いながら踊っていたら、サビまで来てモンパチの「あなたに」のカバーと気づく。周りの若者もきもちよさげに踊ってる。ええでええで!で、次がギター弾き語りで「檸檬」という曲。変わらないものはない、なんてことはなくて、みんな変わる、でも本質は何も変わってないのよ、変わらずにずっとあるの、あなたがいないことをのぞけば。という曲で、これ例のゼンキョートーのダンナに捧げた歌だよないい曲だなああああああと不覚にもダダ泣きしたよ。「100万本のバラの花」も、「知床慕情」も、老いも若きも合唱していて良かったな。あまり良い表現じゃないけど、格の違いを見せ付けられた。以前、井上陽水が非難を受けながらとてつもないステージで客を圧倒したように、おトキさんもかましてくれたということ。まあ、普通に生きていたらおトキさんのライブを観る機会なんて無いわけで、ああフジっていいなあとまたも思ったり。
MCも面白かった。娘が自分の農場で働いているクソ貧乏な若者と反対を押し切って結婚して、築100年の農家を自分たちで直しながら住んでいるのよ、いいわねえ私もあと20年若かったらしてみた〜いん!みたいな話のときに「ここに来てくれてる人たちも、半分くらいホームレスでしょ?」 うはは。

終演後、ステージ前から去っていく人たちも満足げ。知床慕情を唄いながらトイレを待つ女子がいたり。俺の後ろを歩く若者も面白かった。
やべえよ。あいつまじやべえ。まじ熱い。トキコまじでやべえ。まじ青さ忘れてねえ。青さキープしてる。熱過ぎる。中盤から晴れてきたじゃん?これトキコパワーじゃん。バカにしてたけどほんと観てよかった。まじやべえ。あいつはまじやべえ。 
俺も同意見だよ。






完全に満ち足りた気持ちで朝霧シチューを喰いながらホワイトステージへ。





Tommy Guerrero


去年のサマソニの時にビーチステージでタダ観したゲレロがすんばらしかったのでとても期待していた。はてさて結果は、やっぱり最高。音は結構ロッキンしていてそれほど緩くはないけど、心構え、つうか音構えが何ともゆるい。数多いるジャック・ジョンソンの亜流たちのようにリラックスしてる「フリ」じゃないのが伝わってくるから、かな。せつなげなリフを積み重ねて作られた曲調とほんのり乗っかるファンク風味がミーターズに一寸似ている。なのでおおいに踊り明かし。








終演後、たー君と逢えたのでアヴァロンで中山うり観ながらメシ。ヤツザキ・おかもっちゃんとも偶然合流。なんだしょぼいUAみたいだなコリャ、などと悪態をついて笑ったりしたけど、高田渡の「生活の柄」のカバー以降はなかなか良い感じ。実力はあるので、ちゃんとしたメロディを作って丁寧に歌っていけばそこそこ知れた存在にはなるでしょう。

それにしてもアヴァロンの司会のおっさん面白いわ。この人みないとフジに来た気がしないよ。



やせっぽちの安西肇みたいなあやしいルックスで「イエーイ、みんな盛り上がってますかぁ!ロケンローー!! ヘイヘイヘイ、このアヴァロンステージの秘密を皆知ってるかい、知ってる人手をあげて〜!ハイ実はこのフジロックフェスティヴァルアヴァロンフィ〜ルズ、太陽熱で発電してライブをしてるんですよ!素晴らしいですよね!地球にやさしい!みんな考えていかないといけないですよ!」とかいう。たいへんメロウな気分にさせてくれる。笑いながら素直に地球に優しみを与えないといけない気分になる。








矢野顕子を観にオレンジへ行く途中、たまたま演っていたブラッカリシャスをちら観。

Blackalicious


ファニーなトラック、適当過ぎるラップにパンク魂を見た。こりゃ愉しいや。ガッシュガッシュ踊った。レコードでは相当スムースなのになあ。最後3曲しか聴けなかったのが悔やまれる。







いい感じに暗くなってきた。




とか余裕こいているうちにアッコさん始まってた(;´Д`) 音が小さくて全然聴こえない。前へ行こうにも混みあっていてままならず。諦めてアヴァロンへ引き返す。






山口洋(HEATWAVE)


フジロックじゃ完全にアウェイだし、集客大丈夫かしらヒロシさん...なんて心配してたけど全くの杞憂だった。ガッシュガッシュエレアコを弾きたおして道行く人をどんどん立ち止まらせていた。曲が進むにつれてどんどん増えていく客。見くびっていたよスマン。「東京の唄とやるせない男の歌どっちがよかですか?」という問いかけに「東京!」と応えたら『TOKYOCITYヒエラルヒー』を演ってくれたのは嬉しかった。俺が始めてHEATWAVEを知った曲だ。ほんとにいい唄だよ。最後のおばあちゃんのヴァースで必ず泣いてしまう。 最後は「Still Burning」で熱くシメ。弾き語り観るのは初めてだったけど、ひとりでやってもバンドの時と同じくどうにもこうにも暑苦しく、それがまた夏の夕暮れ時に合っていた。良かった。






細野さん観にオレンジへ。
アヴァロンからヘブンへ行く道の森に、ジョー・ストラマーの顔が照らし出されてビックリした。木の下から、唐突に座頭市のナレーションが流れてきたりする。意味がわからん。わからんけど、わからんなりに納得。彼なりの追悼なんだろうな。






すっかり暮れた暗い夜の中、細野さん待ち。
Harry Hosono Quintet
うん、良かった。堅実に良かった。着実に良かった。メイド服姿のコシミハルとかわいくステップを決めながら登場して、開口一番「ああ、なんでこんな山奥まで来ちゃったのかなあ。とっとと演って帰ろ」とか。 前半がジャズ・タイム。ジェントルな演奏は気持ちいい。一日の疲れがじんわり解けていくようだ。「雨降ると思って雨の曲用意してきたら、降らないねえ」と言った瞬間にざんざ降りになったのには笑った。 だけど細野さんは持ち歌を歌わないし、ほかの人ばっかり歌っていてアレアレアレ? しかし後半にはアッコさんとのデュエットで「終わりの季節」「相合傘」など名曲連発。アンコールでは「ろっかばいまいべいびー」を! この日の細野さんのなかではこれが一番良かったかな。ロックの喧騒や興奮は全く無かったけど、こういうのもたまにはいいね。








日もとっぷり暮れて、ヘブンはライトアップとローソクで良い雰囲気













そして
今日のクライマックス
上々颱風


大好きなサイト「おっとせいのきらひなおっとせい」で折に触れ出てきていたので気になっていたんだけど、音源で触れるよりライブ観たほうが絶対にいいと思っていた。ついにフジに出演ということで、俺のなかでは満を持しての登場。
これがもう... とてもとてもとてもよかった! 圧倒的なステージングで軽々と持っていかれた! 楽しくて楽しくて夢中になって観て踊って歌った!たぶん回りの客もほとんど上々を詳しくは知らなかったと思う、でもみんな最後にはメロメロにとろけて踊りまくって歌いまくってドッヒャドヒャになっていたよ!!
ただ、圧倒的ではあったけれど、コントロールされた精密なライブではなかった。スキだらけだった。女性シンガーふたりの見事なユニゾンとコーラスのハーモニーは素晴らしいが、曲のアレンジは、うーん、どちらかというとダサい、かな... だけど、それを超えて伝えたいこととか歌いたいこととか奏でたいメロディがあるのは伝わってくる。哀し過ぎるからこそドヒャドヒャと愉快にならざるを得ない類の音楽だ。じゃがたらがそうだったように。ボガンボスがそうだったように。ソウルフラワーがそうであるように。 その「伝えたいこと」がちょっと説教くさく聴こえてしまうことも幾度かあった。でもそれで全っ然いいんだ。本音をズバリ言う奴のいうことがまるっと信頼できるわけがない。そんなの気持ち悪いよ。
いや、とにかくも楽しかった。
フジにはこういう出会いが毎年必ずある。だから金も時間も体力も滅茶苦茶消耗するのに行くのを止められないんだよ。










帰り道、ホワイトで演っている最中のMADNESSをちら観。これがまた良かった。UKロックのエッセンス溢れるウェルメイドなポップスがスキャ・ミュージックに乗っているってわけか、いいなー。一曲目はやっぱり「One Step Beyond」で、ギャズが出てきて例の口上「don't watch that! watch thi〜s!this is heavy heavy monster sound!!」ゆうたらしい。んでアンコールはホンダッホンダッシティ〜やったらしい。残念(;´Д`) まあ仕方ないね。









その後、皆と合流して駐車場へ戻り、BBQ。これは初年度に台風で荒れ狂う嵐の夜にテントのなかでやって以来、恒例行事なのです。今年はケンゴーさんから送ってもらったソーセージから開始。これがもうウマいいいヽ(´π`)ノ 豚のスモークハム、これもまたウマウマいいいいいヽ(´π`)ノその後野菜タン塩ラムミノカルビなどガツガツ喰いまくる。しこたま喰って飲んで腹もくちて、車の中で死んだように眠った。AM3時就眠。
 












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