かなしいうわさ
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春一番 おとといからやっていたんだけど、今日やっと行けた。
いや、もう、とても幸せな時間を過ごせた。 晴れていて、気のおけないワイルドアンドフリーなお客さん達と、良い演奏で、踊ってビールを飲んだり、草に埋もれて寝たりできる。もう何も言う事はないよ。
毎年恒例の「春一番ダンサー」達の踊りが、やっぱり素晴らしかった。普通のおばちゃんやおっちゃんがガンガン前に出ていって踊る。踊る踊る踊る。夜になるとどの駅前でも若者がワシワシと練習しているヒップホップのダンスとかのピシッとした「ドリル」の成果のスムースで綺麗なダンスより、俺はこっちの気ままなダンスのほうが観ていて楽しいし、心躍るなぁ。彼らは誰も踊ってなくてもワッシワッシ踊る。ひとりだけでも。こころのままに。たしかにタダの酔っ払いかもしれない。タダのお調子者かもしれない。タダの目立ちたがりかもしれない。でも彼らの血も踊るダンスを見ていると、フツフツと心に沸き立つものがある。人の眼なんて気にすんなと。心のままに、体がうごくままに、踊りたいように踊ればいいんだと。 「勝ち」とか「負け」とかじゃない幸せの秘訣はここいらへんにあるんじゃないかなー。
春一番ダンサーズについては去年の写真を参照ください
今日観られたのは
・中川五郎 ・いとうたかお ・アチャコ一座 ・ね ・渡辺文男 ・渋谷毅オーケストラfeat.小川美潮・金子マリ ・木村充揮 ・押尾コータロー ・加川良
調子にのって自転車で行って迷った。そのせいで最近いちばんのめり込んで聴いているハンバート・ハンバートが観られなかった(;´Д`) でも他の人たちも全員良かったからいいよ。ほんとに良かった。
中川五郎。今まで、キュートな人柄は大好きだけど歌にはぜんぜん興味がなかった。でも、よかったなぁ。歌声あまり好きなタイプじゃないんだけど、説得力でもっていかれた。
アチャコ一座。アホだった。良いアホだ。チャンカチャンカしていて踊れた。踊る阿呆に演る阿呆。俺もアホでよかったよ。 唄っている内容は「ぼくらの世代は自然と一緒に生きるんだー、戦争しないんだー」とかそんな居酒屋政談レベル。でもいいんだ、居酒屋で愚痴るんじゃなくてステージあがっちゃうのがいいじゃない。
ジャズ・バンドの「ね」 良かった!!! じゃんがじゃんがしたジャズ。真っ赤なシャツの古澤さんがリーダーなんだと思うんだけど、ちっともスカしてないのがいい。アングラ臭皆無。楽しくて楽しくて仕方がなさそうだ。ローランド・カークがもし生きててライブ観れたとしたら、こんなだったかもなあ...
「いやぁまいった。昨日福岡からバスで来たんですよ。ぼく60ですよ。よくやりますよねえ。で、公園についたんですけどね、この音楽堂の場所がぜんっぜんわかんなくて。グルグルいろんなとこまわっちゃった。そしたら、いきなり墓場に出ちゃって。墓場ですよ? いきなりお墓がデーン! いきなり!お墓!だぜ! いきなり!お墓!だぜ! いきなり!お墓!だぜ!」
...いきなり墓だぜという曲だった(;´Д`) サイトみたところ、最近よくやっている曲みたい。 最後には俺のまわりの人もみな「いきなりお墓だぜー、いきなりお墓だぜー」と歌っていた。
渋谷オケ。冒頭、渋谷さんのピアノだけで小川美潮が歌ったパートは泣きそうになった。俺はピアノの良し悪しはそんなにわからないんだけど、渋谷さんのピアノの音色はわかる。俺の涙腺にズバっと効いてしまうから。 オーケストラパートになってからも格好良かった!フレーズもビシバシ決まってた。金子マリさんもシヴかった!でも俺は酔っ払って殆ど寝てた!いや寝ながら観られるのも春一番のいいところだから。
木村充揮。踊らせ泣かせ。流石。三宅伸治のやさしい音色のギターとの絡みが素晴らしかった。最新アルバムで聴いたときはいまいちだった「ケ・セラ」「スキップ・ミュージック」「出稼ぎブルース」が、じわじわと沁みた。やっぱりこの人はライブで観たほうがいいんだな。
押尾コータロー。絶大な人気。ギターを開放弦でガイーン、バイーンと弾いたときの気持ちよさを追求している感じでとても気持ちよかった。客を盛り上げるのもとても上手い。途中、中川イサトが合流。弟子なのだそう。
加川良。当時のアルバム聴いてもあまりピンと来ず、あまり興味なかった。でも良かったなぁ。高田渡「生活の柄」「あきらめ節」もよかったけど、「教訓」(もし徴兵になったら、青くなってしりごみなさい、逃げなさい、隠れなさいという反戦歌)などのオリジナル曲もじわりと沁みた。そうか、フォークは歌詞のすばらしさと生演奏での凄さをあわせて聴くものなのか、と今更ながら再認識。
つうことで。 明日もちょこっとだけ行きますヽ(´ー`)ノ 今は雨。晴れれ!
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