かなしいうわさ
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石原こそ民度が低いと思うんだ。
田中小実昌 /ポロポロ 長らく入手不可だった一冊が小田扉のイラストで再発。 もともと保坂和志の「生きる歓び」で読んで小実昌さんを知ったのだが、確かに保坂はこの人にすごく影響受けているんだなぁとわかる。話に寄り道が多い。考えたことをそのまんま文章にしている感じ。でもその寄り道がまた絶品で、文章自体もすごく読みやすいので、ウンウンとうなずきながらするすると読める。こういう寄り道の多い文章は最初はうだうだしているようで読んでいてイライラするかもしれないけど、慣れるとむんのすごっく気持ちEですよ(´ー`)
リュドミラ・ウリツカヤ /ソーネチカ 俺は、柴田元幸が翻訳したりおすすめしたりしている本は必ず買う病なので、これも迷わず買った。いかにもロシア文学だなあと思わせる独特の淡々とした雰囲気。救いのない話だけど、救いのない話アレルギーな俺も気持ちよく読めた。どんなに不幸が降りかかろうともなんだかあっけらかんとしている主人公が素晴らしい。
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