かなしいうわさ
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・Charie Haden /Liberation Music Orchestra ソウルフラワーが日本語でカバーしている「平和に生きる権利」 (そういやシカラムータもフジロックで演っていた。ビールで酔いながらふらふらと踊ったっけ)を ジャズでやっているのってなかったかな、あぁそういえばチャーリー・ヘイデンのアレに入ってたっけか、 と思って注文して買ったのだけど、入ってなかったよ。勘違い。 確かめてから注文しろ、俺よ。
でもこれは凄くいいアルバムなのだった。 マーチングバンドみたいな音とフリージャズが絶妙な配合と配置で一枚に収まっている。 あまり他では味わえない感じの音。 元々フリージャズの人たちらしいので、ブオーとかピープピーとかチキチキチキチキ....とかって具合にメロディレスの瞬間も多い。 俺は垂れ流し(では本当はないんだろうけど)のフリージャズは好きじゃないんだけど、このフリーさには全く退屈しない。 退屈どころか、ユラユラと踊れさえする。どっしりとしっかりと、それでいてよく動き回るへイデンのベースに全ての音が導かれている。 おそらく、ヘイデンはただのベーシストとしてだけじゃなく、自分の音楽の編集者としても優秀な人なんだろう。 ぶんじゃかぶんじゃかと豪放に鳴り響くブラスの音となんだか懐かしいメロディは、どこかチンドンっぽくもある。 江戸アケミの口上も聴こえてきたりしそうだ。 それでいて洗練されている音や、時折入ってくる他の音楽の音色のサンプリングがDJシャドウを思い起こさせたりもする。 のは俺だけかもしれないが。 そして最終曲が... こりゃ、 すげえ....
検索して辿り着いたこちらのサイトを読んで リベレーションミュージックオーケストラ名義の2作目「The Ballad of the Fallen」、 ジスモンチと一緒にやったライブ盤「In Montreal」、 パットメセニーとのデュオ「Beyond The Missouri Sky」 あたりは聴かねば! と盛り上がる。
【今日曲】 Elliott Smith /I Better Be Quiet Now
エリオット・スミスは自殺したみたいだ。 インタビューを読んだりするなかで、この人は生き辛そうだな、とずっと思っていたので、あぁそうか、と妙に納得してしまう。 まぁ死ぬ奴は勝手に死ねや、とも思う。 でも、やっぱりさ、ふざけんな馬鹿勝手に死ぬなよ、と思うよ。こういう人こそ長生きして、いつまでも大して変わらない音楽をやっていってほしかった。「若い頃は良かったのに今は落ちぶれたね」とか批判されながら緊張感のないふぬけた音楽やっていってもいいじゃないか、適当にやって楽に生きたっていいじゃないか。だらだらでもいいじゃないか。適当でも。 もし、やっぱり、適当にできなくたって、生き辛くたってずるずる這いつくばって死ぬまでいったっていいじゃないか。生きていてほしかった。「Figure 8」は落ち込んだ気分の時に聴きたくなるアルバム。心の中がしんとなりすぎるので、普段は全然聴きたいと思わないアルバム。で今聴いている。 ほんと死ぬなよ馬鹿野郎。 ありがとうまたな。
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