これからのこと。



「諦める」


口に出したら笑っちゃうくらい簡単な言葉だった。
もぉずっと意地になってたんだ。

「ちぃが言うなんて、よっぽどの覚悟だね」

さくちゃんがそぉ言って、心底驚いた顔をしたから
だからあたしも実感。

忘れる、とか出来ないけど、でも、
いっぱい思い出して、想い返して、それでいっぱい過去にする。

何度も何度も何度も抉って痛くして泣いて
それで永遠に疼く消えない傷跡にして残そう。


白いシャツも やけに重たいブーツも あのマークも

みかける度にまだ胸を締め付けるけど。

だけどもしもいつか、

あたしが彼の匂いを思い出せなくなってしまったとしても、

もぉ誰の心も殺さずにすむように。



誰も傷つけたくないなんてそれは傲慢な考えだけど、
でもせめて、自分の愛する人には世界でいちばん優しくしたい。

見失わないように。

あたしだって愛したいよ。愛されたいよ。
2007年02月03日(土)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

My追加