今日という日に。


あの光景を、一生忘れないでいようと思った。

意外に太い首とか、小さめの耳、右頬のほくろ。
低くて甘い声、出っ張ったノド仏、細くて小柄な体。
きつく閉じられた瞼、見下すみたいな視線。

ほんの少し手を伸ばせば、触れられる距離にいるのに。

きみの横顔越しに見え隠れしてた強烈な光。
それが、きみの表情を余計わからなくさせてたんだ。

絶対忘れることがないように、見つめていたよ。
しっかり記憶に焼きつけておきたかったから。
きみのやわらかな声もかわいい笑顔も真剣な眼差しも、
ぜんぶぜんぶひとつ残らず覚えておきたくて。

忘れないよ。ずっとずっと忘れない。

あの光景を、きみのいる場所を、あたしは絶対忘れないよ。
2005年01月19日(水)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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