どんぐり1号のときどき日記
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午前中は、実家の床下点検への立ち会い。いくつかヒビがあり、追加工事の依頼をして、明日来てもらう事にする。しかし金がかかるものだ。
午後は駅前に行く。 書店にディアゴスティーニ版の「ゴジラvsビオランテ」があったので購入。 実は数あるゴジラ・シリーズでも、私が映画として評価するのは1作目の「ゴジラ」とこの「ゴジラvsビオランテ」だけである。あとは絵的には面白い部分もあるが、映画として通して見られるかと言えば、実はかなり苦しい。むしろ私は東宝特撮映画と呼ばれる、ゴジラ・シリーズ以外の特撮映画が好きなのである。ゴラスとか海底軍艦とかラドンとか、そういった作品だ。 この「ゴジラvsビオランテ」は、まだ映画として作ろうとする意図が見えるし、恐らく大人をメインの観客と意識した最後のゴジラ映画だろう。またあの高島弟が、シリアスなキャラを演じ切っているのも見逃せない(これだけシリアスなキャラの高島弟を、私は他に知らないのだ)。少なくとも幼児向けの脚本ではない。 そして次回はいよいよ「キングコングの逆襲」が刊行である。 この作品は公開当時に映画館で観たが、結構好きである。メカニコングのデザインも好きだが、当初は工業用メカとして動くところが好きだったのである。そして何より天本英世演ずるドクター・フーがお気に入りだった。なにせこれ以降、天本英世という名前を意識するようになったのだから。
中古CDで、コーンの「フォロウ・ザ・リーダー」とアイアン・メイデンの「Xファクター」を買う。 前者は深い意味はない。コーンが欲しかったが、今日はこの店にこれしかなかったのだ。もっともジャケットのイラストが気に入ったので良いのだが。 アイアン・メイデンは、考えてみたらブレイズ・ベイリーがヴォーカルを担当したアルバムを聞いた事がなかったのである。ブルース・ディキンソンはヘタではないし、人柄も悪くはないのだが、やはり長い間このパターンなので、さすがに飽きてしまったのだ。残念ながらこの店にはこれしかなかったのだが、とりあえず買ってみたのだった(こればっか…)。
文庫になっていたので、有川浩の「空の中」も買う。 この人の自衛隊に関する描写に興味があるのだ。過去、様々な自衛隊絡みの小説を読んできたが、結局どれも「軍隊」としては描けていない部分で、緊迫感に欠けるのだ。鳴海章のようにデビューから読み続けている作品もあるが、彼も長いため、大藪作品のようにキャラクターの行動原理というかパターンが似てしまっている。 そういう意味で、この作品がどういうレヴェルに仕上がっているのか、小説として満足できるのか、とても楽しみなのである。
ちなみにこの人の「キケン」は確かに面白かったのだが、私にはどうしても物足りなかった。多分これは作者の力量とは関係なく、小説としてこれ以上書くとまずい、という計算なのだと思う。私は工学部出身なのだが、色々とバカをやってきたから、どうしてもそう感じるのだ(具体的内容は書かない)。 なにせ一歩間違えば死人が出るような事も、学内学外問わずやってきた。五体満足なのは、やはりそれまでの経験値からくる勘のおかげだろう。あるいはサッカーをやってきた運動神経と体力のおかげもあっただろう。だからこそ、抑えの効いたこの内容にはもどかしさがあるのだ。 知恵と道具と体力のある「男の子」は、あんなものではない、はずだ(我々の学部が特に異常だった、と教授から言われた事もあったが…)。
そして帰宅してから録画した「MM9」を見る。 なんというか、完全に原作からは明後日の方向へベクトルをずらしてしまったが、これは樋口総監督の意図だから仕方がない。 もしかして今の時代はこうしないと、怪獣物を作る事は出来ないのだろうか。だとしたら悲しい…。
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