どんぐり1号のときどき日記
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所用でKCと会う。
用事が片付いて、14時頃から一家揃って町へ出る。 この時ようやく書店で桑田次郎の「ミュータント伝」を購入。ついでに単行本未収録作品が入っているという事なので「ウルトラセブン」の上中巻を買う。下巻は一峰大二なので、とりあえず不要である。我ながら薄情である事だよなぁ。でもあまり好きな絵ではないので、これは仕方がない。 しかし「ウルトラセブン」も昔の本で持っているのだが、未収録部分があればつい買ってしまうというのも、本当にカモネギ世代である。 ちなみにこの未収録作品は「闇に光る目」と「ノンマルトの使者」で、原稿がないためか雑誌からのコピーと思われる画質になっているが、これはこれで仕方がない。むしろ読めないよりははるかに良いのだから、原稿がないものもいろいろと復刻して欲しいものである。 そして「たおせ! アイアンロックス」は1973年の幼児向け雑誌に載ったものなので、ストーリーは仕方がないとしても絵がだめである。これだけは載っていてもあまり意味はないが、まあ「ついで」という事なのだと割り切ろう。
この復刻を行っているマンガショップシリーズは、かなり良いところを突いてくるが、今回「ターゲット」も復刻されている。ただこの作品はかなり暗いので、いまひとつこのシリーズには似合わないように感じる。 まあオリジナルを持っているので、なんとでも言えるのだが、やはり先に出すべき作品がもっと他にあるだろうと思ってしまう。
そう言えば今日、KCやおがにゃんと話していた時に出たのだが、我々の年代はいわゆる団塊世代と団塊ジュニアの中間にいて、様々なこだわりを持ち、また物を作る楽しさを知り、そしてマニアックという世代である。したがって物が売れないと言われる現在、パイは多くないが、確実に売れる部数が予測できる、マニア向けターゲットそのものなのである。 結局一般消費は一般人がキーだが、その前段階でいい物とそうでない物の情報を市場に提供しているのは、実は我々の世代なのではないだろうか。
もちろんこの世代が全員そうだという訳ではない。ただ比率として異様に多いというだけの事だ。だからこの世代でも、そういうマニアックな部分がダメな人は、本当に全然ダメである。でも日本を引っ張っている様々なマニアは、明らかにこの世代までであるという仮説は、あながち間違っているとは思えない。 要は各世代が抱くセンスの問題なのである。
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