どんぐり1号のときどき日記
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2005年05月01日(日) なんだか趣味な一日

 朝の9時頃、いきなり宅配便で1/114のサンダーバード2号が届く。
 もしかしてハダリ・ボックスより大きいのでは、と期待(?)していたのだが、意外なほどに箱は小さい。一瞬本当に1/144なのかと疑うほどだ。ハダリでとんでもない目にあっていた人なら今回はかなり注意していたと思うが(両方買った人がどれだけいるのだろう)、まあさすがはタカラである。今回の2号の箱は、1/200のモデルのそれより小さいのではないだろうか。
 タカラのように一般流通を多用するメーカーならコンパクトな梱包は必須なのであり、あえて言ってしまえば、トラックにどれだけ積めるかで単価が変わってくる。したがってメーカーとしては小さければ小さいほど良いのであって、その最たるものがティッシュ・ペーパーの箱のサイズの遍歴なのは誰でも判るだろう。あれは単価を下げるのと単位置き場あたりに大量に置くための工夫であって、消費者の事を考えた訳ではないのである。

 それはともかく開けてみると、両翼を外した状態で入っており、セットするとやはりでかい。
 今回の最大のウリである「伸縮脚の電動可動」という世界初のギミックは、単三電池二本で駆動するのだが、いや驚いた。確かにきちんと動いて、コンテナもスムーズに外れるのだ。
 もちろん欠点はいくつかある。最大の欠点は「うるさい」という事だろうか。また多分コンテナを効率良く外すためのガイドだと思うが、これがカタカタ動くのも気にはなる。しかしこういう欠点を補って余りある、素晴らしい「おもちゃ」である。
 以前購入した1/144のR/Cジェット・モグラをコンテナにセットすれば、なんと2号がコンテナを外してからモグラが発進し、地中に潜ってからガントリーに帰還、さらにコンテナへ戻り(ドアはさすがに手動となるが)、コンテナをしまいこむまでが一気に出来るのである。世界初のとんでもないギミックのオンパレードで、これは究極のおもちゃと言っていい。
 両方あわせて、定価では約20,000円だがそれだけの価値はある(ちなみに私は両方で14,000円で済んでいる)。多分ここまでやろうと考えるのは日本とイギリスくらいの物だろうが、いかんせんイギリスではそこまでやる根性はない。趣味に関して日本は、良くも悪くもマニアックな国なのである。

 町に出たついでに、山田正紀の「ロシアン・ルーレット」と「ストレンジ・デイズ6月号」を買う。
 関係ないが、現在は「ロシアン・ルーレット」という言葉の意味を知らない人も多いらしく、「トカレフでロシアン・ルーレットをやる」と平気で言う人もいるらしい。セミ・オートマチックでどうやるのか是非教えてもらいたいものだ。
 なんて考えていたら、ふと思いついた。
 そもそもトカレフとは、安全装置に関しては世界でもっとも危険な銃だというのは常識である。とにかく弾を込めていたら、いつ暴発してもおかしくないと言われていた銃で、これのどこがガヴァメントのコピーなのか、少なくとも私にはまったく理解できない代物である。
 という銃なので、数人で5メートル程の円陣を作り、チャンバーに装弾したら、円陣の真中に落ちるように投げ上げるのである。これは怖いぞ。多分ほぼ確実に暴発するだろうから、あとは神のみぞ知る、である。
 ちなみに最近の銃ではこれをやっても暴発する危険性はほぼ0に近いので、まさに「トカレフ・ルーレット」である。

 夕方「ストレンジ・デイズ6月号」を見ていたら、なんとジョン・ウェットンとジェフ・ダウンズのコンビによる新作「アイコン」が出たと載っていた。レビューを読む限り、エイジアというよりはウェットンの前作「ロック・オブ・フェイス」の系列らしく、さらになんとアニー・ハズラムがゲストとして参加しているというのである。
 これで全体の構成はほぼ想像がつくが、やはり稀代のメロディ・メーカーであり衰えていなければまだまだ素晴らしいヴォーカリストのウェットンの新作なのだ。やはり買うしかないので、もう18時だったがあわててタワーレコードまで行く。やはり毎日遅くまで会社にいると、重要な情報すら落としている事になる。

 この時、以前から気になっていた「レコードCD・トリヴィア大百科」という本を立ち読みする。この手のブームに乗った本というのは、大概つまらないものなのだが、この本は全然違っていた。むしろ題名で損をしていると思うほどマニアックである。
 という訳で両方を買ってきたのであった。

 さて、「アイコン」はどんな出来になっているのだろうか。彼は9月に来日する予定もあるとかで、どうせ行けないのだが、ブートは出るだろうから欲しいものだ。
 来日と言えば、ジェスロ・タルも5/11と5/12のキグがある。多分最後の来日となるだろうから見たいのだが…。今のところ5/12はまだ空いているらしいのがなんとも悔しいのであった。


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